山崎統合幕僚長 記者会見
日時:令和4年1月13日(木)16:00~16:13
場所:防衛省A棟10階会見室
備考:定例会見
1.発表事項
新年、おめでとうございます。冒頭、新型コロナウイルスの市中感染拡大防止に関わる災害派遣について申し上げました後に、本日が今年最初の会見となりますので、一年の抱負を述べさせて頂きたいと思います。
まず、沖縄県の災害派遣ですが、沖縄県において新型コロナウイルスの感染拡大が続いている状況を受け、今月11日、沖縄県知事から陸上自衛隊第15旅団長に対して、医療支援等に係る災害派遣要請がありました。これを受けて、同日、新型コロナウイルス市中感染拡大防止に関する災害派遣を実施することとし、自衛隊熊本病院、陸上自衛隊西部方面衛生隊、第8後方支援連隊の看護官等10名からなる医療支援チームを沖縄県立北部病院及び中部病院に派遣しております。1月17日まで活動を行う予定です。自衛隊としては、沖縄県と緊密に連携し、支援ニーズに最大限応えられるよう、これまでの活動で得られた経験を活かしつつ、新型コロナウイルスの感染拡大に適切に対応して参ります。
次に今年一年の抱負について、述べさせて頂きます。周辺国による軍事力の更なる強化や軍事活動の活発化の傾向は依然として顕著であります。我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増している状況です。こうした状況を踏まえ、令和4年は、自衛隊の統合運用態勢に関して、次の3点を重視して参ります。
1点目は、統合の更なる発展による「抜本的な防衛力の強化」です。本年は国家安全保障戦略、防衛大綱等の改定の年であります。防衛省・自衛隊としては、現下の安全保障環境に的確に対応するため、「防衛力強化加速会議」を立ち上げ、これまで4回の会議を実施しております。防衛力の強化には一刻の猶予も許されないとの認識の下、自衛隊としては、統合運用能力を強化するため、スピード感を持って検討を進めて参ります。
2点目は、「日米同盟の更なる強化」です。国家間の競争が顕在化している今、普遍的価値と戦略的利益を共有する米国との更なる関係強化は、わが国の安全保障にとってこれまで以上に重要です。米軍との共同による抑止力を有効に機能させ、隙のない態勢を構築し、あらゆる事態に適切に対応して参ります。
3点目は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現です。地域全体の平和と繁栄を確保するためには、日米同盟を基軸にオーストラリア、インド、欧州、アジア各国等の同じ志を持つ国々と平素から連携を密にし、望ましい安全保障環境の創出に向け協働することが極めて重要であると認識しています。昨年は、日米豪印の枠組みや欧州各国との共同訓練など、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携を強化した1年でありました。今年は、防衛交流、能力構築支援、共同訓練などの様々な取組を通じ、多角的・多層的な安全保障協力を更に推進して参ります。
新年にあたり、時代の趨勢に適切に対応し、国家、国民の皆様の負託に応えるため、陸海空自衛隊が一丸となり使命を完遂していきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。