山崎統合幕僚長 記者会見
日時:令和3年10月21日(木)14:30~14:40
場所:防衛省A棟10階会見室
備考:定例会見
1.発表事項
私から3件、申し上げます。
1件目は、北朝鮮のミサイル発射についてであります。10月19日(火)10時15分頃、北朝鮮は、朝鮮半島東部の新浦付近から、2発の弾道ミサイルを東方向に発射しました。発射された弾道ミサイルのうち1発は、最高高度約50km程度を変則軌道で約600km程度飛翔し、朝鮮半島の東岸の日本海に落下したものと推定されます。なお、当該弾道ミサイルが落下したのは、我が国の排他的経済水域外と推定されます。また、当該弾道ミサイルは潜水艦発射型弾道ミサイルSLBMとみられます。もう1発の飛翔距離等については、引き続き分析中です。現在までのところ、航空機や船舶からの被害報告等の情報は確認されておりません。
今回の発射は、国連安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾です。また、我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、強く非難します。北朝鮮は、我が国を射程に収める弾道ミサイルを保有し、関連技術や運用能力の向上を図っております。令和元年5月以降、これまで30発を超える頻繁な発射を繰り返しており、その目的がミサイル技術の向上にあることは明らかです。今回の発射を含め、北朝鮮のミサイル運用能力の詳細について、しっかりと分析していきたいと思っております。
引き続き、米国等と緊密に連携し、必要な情報の収集・分析及び警戒監視に全力を挙げ、我が国の平和と安全の確保に万全を期して参ります。
2件目は、中国及びロシア海軍艦艇による津軽海峡の通過についてであります。10月18日(月)午前8時頃、海上自衛隊第2航空群所属のP-3C、第45掃海隊所属「いずしま」及び「あおしま」が、北海道奥尻島の南西約110kmの海域において、同海域を東に進む中露海軍艦艇、計10隻を確認しました。その後、これらの艦艇が津軽海峡を東へ進み、太平洋へ向け航行したことを確認しました。これらの中国艦艇は、10月11日(月)に対馬の南西海域で確認され、その後、対馬海峡を北東に進んだものと同一です。また、中国及びロシア海軍艦艇による津軽海峡の同時通過は、初めて確認したものであります。
自衛隊としては、このような中国及びロシア海軍艦艇による我が国周辺での活動に高い関心を持って注視し、引き続き、我が国周辺海空域における警戒監視活動等に万全を期して参ります。
3件目は、NATO軍事委員長とのテレビ会談についてであります。本日、16時からNATO軍事委員長ロブ・バウアーオランダ海軍大将とテレビ会談を行います。今回のテレビ会談は、NATO側の提案により実施するものであり、テレビ会談において、バウアー大将とは、インド太平洋地域における認識の共有を含め、現在のグローバルな安全保障上の課題や防衛協力・交流について幅広く議論を行う予定です。会談の成果等については、終了後にあらためて公表させていただきます。