弘前駐屯地
42名、決意を新たに
弘前駐屯地は1月24日、令和5年弘前駐屯地二十歳のつどいを実施した。今年は駐屯地所在部隊の隊員42名が二十歳を迎え、当日は訓練のため参加できない隊員を除く34名が出席した。
式は、櫻田宏弘前市長、各協力団体の会長等多数のご来賓のご臨席と駐屯地各部隊長等の立席のもと実施された。又、新型コロナウイルス感染拡大防止により声を出しての国歌斉唱を中止するなどの対策が講じられた。
式において天内司令は「二十歳の仲間入りを迎えた隊員諸官、おめでとう。『失敗を恐れず果敢に挑戦せよ。』、『自らの行動をもって感謝の気持ちを具現せよ。』の2点を要望し、諸官らは我が国、そして、陸上自衛隊の将来を担う『宝』である。新しい時代を切り開く原動力となってもらいたい。」と式辞。また、新成人を代表して第39普通科連隊第3中隊の清野文佳(せいの ふみか)陸士長が決意表明し、「これまで育ててくれた家族や日頃より暖かく見守ってくださっている地域の皆様方に感謝の気持ちを忘れずに一つ一つの目標や夢を実現させ、これから先も私達らしく活躍できるよう努力して参ります。」と力強く述べた。
式典終了後、二十歳を迎えた隊員は駐屯地体育館2階において、今後の目標、決意を叫び、改めて二十歳という節目に記念すべき日となった。
二十歳に、今まで以上に凛々しく成長した隊員 |
天内司令式辞 |
決意表明を述べる清野士長 |
記念撮影 |
中隊の上司や先輩達が見守る中、今後の目標を発表する隊員 |
力強く今後の目標を発表する隊員 |
一糸乱れぬ堂々たる行進を披露
弘前駐屯地は10月23日、令和4年度自衛隊創立記念行事として弘前市の中心街でパレードを行うとともに、弘前市民中央広場で記念式典を行った。
今年の市中パレードは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3年ぶりの開催となり、各隊員は感染対策を万全にし、記念行事に望んだ。
市中パレードは昭和43年に弘前駐屯地の開設を祝い、市中行進を行ったのをきっかけに始まり、毎年多くの市民が楽しみにしている秋の恒例行事となっており、今年で44回目となる。
当日は、弘前市中心街の土手町蓬莱橋から観閲台の置かれている桜大通りまでの600mを、第9音楽隊を先頭に、隊友会、第39普通科連隊が堂々たる行進を披露した。引き続き、第39普通科連隊、第3普通科直接支援中隊、偵察直接支援小隊、航空自衛隊第21高射隊(車力分屯基地)、第9偵察隊の車両60両及び第9飛行隊(八戸駐屯地)の航空機1機が次々と行進を行い、雨天にもかかわらず沿道に詰め掛けた多くの市民から大きな拍手が鳴り響いた。
じ後、弘前市民中央広場に場所を移し記念式典が行われ、天内司令は「弘前駐屯地はこれからも郷土に思いを馳せ、『国防の基本は郷土を守ること』との認識のもと、『健全で精強な郷土愛溢れる駐屯地』として日々精進していくことを改めて駐屯地全隊員と共に誓う。」と式辞を述べた。
弘前駐屯地は、これからも郷土と共にある駐屯地として地域住民の方々とのより一層の理解と信頼関係の強化を図っていく。
第9音楽隊による堂々たる行進 |
隊友会も参加 |
16式新制服をお披露目(第2中隊) |
第9偵察隊による車両行進 |
天内司令式辞 |
記念式典の様子 |
3年ぶりの弘前ねぷたまつり
弘前四大まつりのひとつである弘前ねぷたまつりが8月1日から7日までの間、弘前市内中心街を舞台に開催され、弘前駐屯地は期間中3日間特別参加し、津軽の夏を勇壮な武者絵巻で彩る郷土の祭を盛り上げた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け3年ぶりに開催された弘前ねぷたまつりは、マスクの着用、掛け声をかける場合は各人間隔(社会的距離2m確保)、飲食は原則禁止など様々な制約の中で実施され、まつり関係者、参加団体、駐屯地隊員は感染拡大防止対策に細心の注意を払っていた。
今回も弘前駐屯地のねぷた絵は、今年3月23日に定年退官した手塚真氏による鏡絵「八幡太郎義家、鱶退治(はちまんたろうよしいえ、ふかたいじ)図」、見送り絵「妙善姫、慈母観音(みょうぜんひめ、じぼかんのん)」が見事に描かれていた。
市民や観光客など大勢の観衆が沿道を埋め尽くす中、駐屯地隊員が多数参加して叩く津軽情っ張り大太鼓がずっしりとした音を響かせながら先陣をきると、大小様々な弘前ねぷたが次々と出陣した。
駐屯地は昭和44年からまつりに参加し、今年で52回目を数え、総勢約450名の隊員が揃いの浴衣、半纏姿で幻想的な市内を練り歩いた。
隊員が叩く力強い太鼓の音と哀愁を帯びた美しい笛や手振り鉦の音色は勇壮華麗な武者絵をより一層引き立て、訪れた観衆を魅了した。また、ねぷたの先陣をきって新隊員による集団剣舞が披露され、沿道に詰め掛けた観衆から大きな拍手が送られた。
鏡絵「八幡太郎義家、鱶退治」 |
駐屯地隊員による津軽情っ張り大太鼓 |
大きな拍手が鳴り響いた新隊員による剣舞① |
大きな拍手が鳴り響いた新隊員による剣舞② |
隊員が叩く力強い太鼓 |
来賓・協力団体の方々と記念撮影 |
地域住民との絆を深める
弘前駐屯地曹友会は、駐屯地周辺のりんご園で援農ボランティアを実施した。
この援農ボランティアは、弘前駐屯地が開庁した翌年の1969年から、平素より駐屯地周辺地域を持続走、行進訓練並びにスキー訓練等のコースとして活用させていただいている農家の方々に対し、基幹産業であるりんご栽培の摘花作業を通じて地域住民の一助となることを目的とする。今年度は、駐屯地隊員延べ126名がボランティアに参加し、10軒の農家の方々のもとでりんごの摘花作業を実施した。
隊員達は、時折照りつける日差しのもとで農家の方々からの指導を受けながら慎重に、黙々と摘花作業に励んだ。また、休憩・昼食時には農家の方々の苦労話やりんごの話題・自衛隊の話題などを通じて互いに交流を深めていた。援農ボランティアには駐屯地司令、業務隊長、第9偵察隊長、駐屯地最先任上級曹長、第39普通科連隊副連隊長、重迫撃砲中隊長、偵察直接支援中隊長も参加し、駐屯地の伝統を体験した。
一つ一つ丁寧に摘花する隊員 |
脚立を用いて高い所も抜かりなく摘花 |
駐屯地司令も援農に参加 |
参加メンバーで記念撮影 |
桜満開の弘前駐屯地創立54周年記念日行事
弘前駐屯地は4月24日、駐屯地創立54周年記念日行事を挙行した。
記念日当日は絶好の記念日日和となり、コロナ渦という状況の中ではあったが、感染防止対策を万全に実施。桜が満開の中での今年の駐屯地記念日は、招待者、県内外者合わせて約1400名が駐屯地を訪れた。
記念式典では、観閲部隊指揮官・第9偵察隊長・白﨑2佐の指揮する約350名の隊員と共に、天内司令は「郷土『津軽』一帯を担任する弘前駐屯地の存在意義を今一度噛みしめ、地域の期待に応えなければならない。『健全』、『精強』、そして『郷土愛』は、弘前駐屯地の誓いである。」と隊員に式辞を述べ、続いてご来場の皆様に正対し、「弘前駐屯地はこれからも郷土に思いを馳せ、任務に邁進します。弘前駐屯地に対しまして変わらぬご支援ご声援を賜りますよう心からお願い申し上げます。」と式辞した。次に、櫻田宏弘前市長、滝沢求参議院議員、田名部匡代参議院議員が来賓祝辞を述べた。次いて、第9音楽隊の演奏の中、観閲行進を行い、隊員約350名、車両33両、航空機1機の堂々たる行進に大勢の観客から大きな拍手が送られた。
記念式典の後、第9音楽隊による美しい演奏、第9偵察隊・第39普通科連隊本部管理中隊情報小隊による華麗なオートバイドリル、第3中隊を基幹とした増強部隊による迫力満点の訓練展示が行われ、目の前で繰り広げられた戦闘シーン、火砲の空包射撃に歓声が沸きあがった。
この他にも大型雪上車・高機動車の体験試乗、野外コンサート、チビッ子広場、装備品展示などのコーナーも設けられ、駐屯地を訪れた多くのお客様と信頼・理解を深める記念行事となった。
受付の際、検温と消毒を実施 |
記念式典の様子 |
天内司令式辞 |
観閲行進の様子 |
第9音楽隊演奏 |
第9偵察隊・情報小隊によるオートバイドリル |
第3中隊による訓練展示① |
第3中隊による訓練展示② |
野外コンサートの様子 |
大型雪上車体験試乗の様子 |
ちびっこ広場も大人気 |
駐屯地防衛館の様子 |
春の全国交通安全運動に向けて
弘前駐屯地曹友会は、4月1日・4日・13日に弘前駐屯地正門及び南門付近において、全国で4月6日から15日までの間行われていた春の交通安全運動に向けて、交通安全呼びかけ運動を実施した。
この活動は、交通安全運動の周知及び安全運行徹底のための注意喚起を目的に実施した。
当日は、各中隊の曹友会役員が駐屯地正門、南門において、出勤して来た隊員に対し、今一度交通安全の大切さ及び安全運行の徹底を認識させていた。
正門付近の運動の様子 |
警務隊による呼気検査の様子 |
交通安全のチラシが入ったポケットティッシュを配る様子 |
徒歩通勤者及び自転車通勤者も車同様に注意喚起 |