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2010年度以降、中国機に対する緊急発進が急増しています。
中国は、東シナ海をはじめとする海空域において、軍事力を拡大活発化させています。また、太平洋や日本海においても軍事活動を拡大・活発化させており、特に、太平洋への進出は近年高い頻度で行われ、その経路や部隊構成が多様化しています。こうした中国の軍事動向については、国防政策や軍事力の不透明さと相まってわが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっており、今後も強い関心を持って注視していく必要があります。
北朝鮮は、近年、前例のない頻度で弾道ミサイルの発射を行い、同時発射能力や奇襲的攻撃能力を急速に強化してきました。また、核実験を通じた技術的成熟度を踏まえれば、弾道ミサイルに搭載するための核兵器の小型化・弾道化をすでに実現しているとみられます。このような北朝鮮の軍事動向は、わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとなっています。
ロシアは、軍の近代化を推進し、軍の活動を活発化させています。北方領土を含む極東においても軍事活動を活発化させる傾向にあり、その動向を注視していく必要があります。