航空自衛隊とは

我が国周辺の空の状況

我が国を取り巻く安全保障環境は、一層激しさを増しています。

図1:緊急発進の対象となった航空機の飛行パターン例 図2:わが国及び周辺国の防空識別圏

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スクランブル発進回数の推移

グラフ:スクランブル発進回数の推移

以降、中国機に対する緊急発進が急増しています。

中国の軍事活動範囲の更なる拡大

中国は、東シナ海をはじめとする海空域において、軍事力を拡大活発化させています。また、太平洋や日本海においても軍事活動を拡大・活発化させており、特に、太平洋への進出は近年高い頻度で行われ、その経路や部隊構成が多様化しています。こうした中国の軍事動向については、国防政策や軍事力の不透明さと相まってわが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念となっており、今後も強い関心を持って注視していく必要があります。

日本海進出が初確認された中国の戦闘機「Su-30」(2017年12月)

対馬の西水道上空を抜け日本海への進出が初確認された航空機「Y-9」(2018年2月)

沖縄近海における中国海軍空母「遼寧」の航行(2018年4月)

北朝鮮の弾道ミサイル発射

北朝鮮は、近年、前例のない頻度で弾道ミサイルの発射を行い、同時発射能力や奇襲的攻撃能力を急速に強化してきました。また、核実験を通じた技術的成熟度を踏まえれば、弾道ミサイルに搭載するための核兵器の小型化・弾道化をすでに実現しているとみられます。このような北朝鮮の軍事動向は、わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとなっています。

北朝鮮による弾道ミサイルの発射
(2017年11月)

ロシアの軍事活動の活発化

ロシアは、軍の近代化を推進し、軍の活動を活発化させています。北方領土を含む極東においても軍事活動を活発化させる傾向にあり、その動向を注視していく必要があります。

日本海等を飛行するTu-95爆撃機(写真上)とSu-35戦闘機(写真下)(2019年2月)

択捉島にSu-35戦闘機(3機)が配備されたとの一般報道(2018年8月)