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第III部 国民の生命・財産と領土・領海・領空を守り抜くための取組

3 アジア太平洋地域における取組

国家安全保障戦略や防衛大綱では、各国との海洋安全保障協力を含め、「開かれ安定した海洋」の維持・発展に向けた主導的な役割を発揮することとしている。

このため、防衛省・自衛隊は、ミャンマー、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア及びフィリピンに対し、海洋安全保障に関する能力構築支援の取組を行っている。これにより、沿岸国などの能力の向上を支援するとともに、わが国と戦略的利害を共有するパートナーとの協力関係を強化している。

また、18(平成30)年5月に閣議決定された海洋基本計画では、法とルールが支配する海洋秩序に支えられた「自由で開かれた海洋」の維持・発展に向け、防衛当局間においては、二国間・多国間の様々なレベルの安全保障対話・防衛交流を活用して各国との海洋の安全保障に関する協力を強化することとされている。これを受け防衛省は、ADMM(ASEAN Defense Ministers' Meeting)プラスや海洋安全保障分野におけるARF会期間会合(ISM-MS:Inter-Sessional Meeting on Maritime Security)といった地域の安全保障対話の枠組みにおいて、海洋安全保障のための協力に取り組んでいる。

参照1節2項(多国間安全保障枠組み・対話における取組)
1節3項(能力構築支援をはじめとする実践的な多国間安全保障協力の推進)