ロシアの軍事力は、連邦軍、連邦保安庁国境警備局、連邦国家親衛軍庁などから構成される。連邦軍は3軍種2独立兵科制をとり、地上軍、海軍、航空宇宙軍と戦略ロケット部隊、空挺部隊からなる。
戦力の整備にあたっては、米国を意識し、核戦力のバランスを確保したうえで、先進諸国との対比で劣勢を認識する通常戦力において、精密誘導可能な対地巡航ミサイルや無人機といった先進諸国と同様の装備を拡充している。また、非対称な対応として、長射程の地対空、地対艦ミサイル・システムや電子戦装備による、いわゆる「A2/AD(Anti-Access/Area-Denial)」能力の向上を重視しているものとみられる。
参照図表I-3-5-2(ロシア軍の配置と兵力(イメージ))

ロシアは、国際的地位や米国の核戦力とのバランスを確保する必要があることに加え、ウクライナ侵略を継続するなかで著しく損耗した通常戦力を補う意味でも核戦力を重視しており、即応態勢の維持に努めるとともに、各種プラットフォームや早期警戒システムなどの更新を進めている。
戦略核戦力については、ロシアは、米国に並ぶ規模の大陸間弾道ミサイル(ICBM:Intercontinental Ballistic Missile)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM:Submarine-Launched Ballistic Missile)と長距離爆撃機を保有している。
2011年以降、ICBM「トーポリM」の多弾頭型とみられている「ヤルス」の部隊配備を進めているほか、ソ連時代のウクライナ製ICBM「ヴォエヴォダ」を置き換える大型のICBM「サルマト」については、2023年から2025年にかけて、発射試験の失敗が続いた可能性が指摘されているものの、2026年5月には、ロシア政府により発射成功が発表されており、同年末に配備される予定とされている。新型のSLBM「ブラヴァ」を搭載するボレイ/ボレイA級弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN:Ballistic Missile Submarine Nuclear-Powered)は、8隻が就役しており、既に太平洋艦隊に5隻配備されているほか、今後、北洋艦隊も5隻体制になる予定である。Tu-95爆撃機の近代化改修やTu-160爆撃機の新規生産も継続しており、Tu-160爆撃機については2025年に新たに2機が納入された旨、ロシア国防省が発表している。
非戦略核戦力については、通常弾頭または非戦略核弾頭を搭載可能とされる地対地ミサイル・システム「イスカンデル」や、海上発射型巡航ミサイル・システム「カリブル」、空中発射型巡航ミサイル(ALCM:Air-Launched Cruise Missile)「Kh-101」、空中発射型弾道ミサイル(ALBM:Air-Launched Ballistic Missile)「キンジャル」などの各種ミサイルの配備を進めている。ロシアはこれらを「精密誘導兵器による非核抑止力」と位置づけ、重視している。
地対地ミサイル・システム「イスカンデル」

地対地ミサイル・システム「イスカンデル」
【EPA=時事】
【諸元・性能】
最大射程:500km
【概説】
弾道ミサイル型と巡航ミサイル型が存在。弾道ミサイル型については、通常の弾道ミサイルと比較して低空を飛翔し、終末段階で変則軌道をとるとされる。
海上発射型巡航ミサイル・システム「カリブル」

海上発射型巡航ミサイル・システム「カリブル」
【SPUTNIK/時事通信フォト】
【諸元・性能】
速度:マッハ0.8
射程:潜水艦発射型(対地)約2,000km、水上艦発射型(対地)約1,500km
【概説】
シリアとウクライナにおける使用実績がある。様々なプラットフォームに搭載可能であり、ロシア海軍の各艦隊において搭載艦の整備が進められている。
ALBM「キンジャル」

「キンジャル」を装備したMiG-31戦闘機
【EPA=時事】
【諸元・性能】
速度:マッハ10以上
射程:500km(搭載機の戦闘行動半径と合わせ2,000km)
【概説】
飛翔中に機動可能な戦闘機搭載の空中発射型弾道ミサイル(ALBM)。地対地ミサイル・システム「イスカンデル」用短距離弾道ミサイルの空中発射型との指摘もある。
また、新型中距離弾道ミサイル「オレシュニク」については、2024年11月にプーチン大統領により初めて使用が発表されて以降、2026年5月までに計3回、ウクライナに対する攻撃に使用された旨発表されている。なお、2025年12月、ロシアのゲラシモフ参謀総長は、同年内に「オレシュニク2」を装備した旅団が編成された旨発言した。
近年、米国が国内外でMDシステムの構築を進めていることに対してロシアは反発している。
このようななか、ロシアは、核戦力の基盤である弾道ミサイルへの対抗手段となりうる米国内外のMDシステムを突破する手段として、次のような各種の新型兵器の開発を進めている旨を明らかにしている。
HGV「アヴァンガルド」

HGV「アヴァンガルド」
【SPUTNIK/時事通信フォト】
【概説】
マッハ20以上の速度で大気圏内を飛翔し、高度や軌道を変えながらMDシステムを回避可能とされる。なお、運搬手段はUR-100UTTkHやR-36M2(ヴォエヴォダ)とされ、今後、サルマトでも運搬されるとされる。2023年末時点で12基が配備されているものとみられる。
HCM「ツィルコン」

HCM「ツィルコン」を発射したとみられるゴルシコフ級フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」【SPUTNIK/時事通信フォト】
【諸元・性能】
速度:マッハ9
射程:1,500km
【概説】
巡航ミサイル「カリブル」と発射装置を共用する艦載型HCM。2023年1月配備開始。地対艦ミサイル型も開発中と報じられている。
これらの新型兵器のうち、HGV「アヴァンガルド」が配備済みであるほか、2023年1月には、北洋艦隊配備のゴルシコフ級ミサイルフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」がHCM「ツィルコン」を搭載し外洋展開を開始する旨発表されたことから実戦配備されたとみられる。また、2024年2月には、プーチン大統領が、ウクライナにおいて、ロシア軍が「ツィルコン」を使用した旨初めて言及している。さらに、2025年10月、プーチン大統領が「ブレヴェスニク」および「ポセイドン」の試験を実施した旨述べており、後者については初めて原子力推進システムの起動にも成功した旨言及した。
ロシア自身のMD装備については、2022年春には、MD能力を有するとされる新型地対空ミサイル・システム「S-500」の部隊への納入開始が報じられているほか、同年11月には新型の弾道弾迎撃ミサイルの発射試験実施が発表されている。また、2025年12月には、ベロウソフ国防相が、航空宇宙軍に初めて防空・ミサイル防衛師団が編成されたほか、S-500装備連隊が配備された旨言及した。
地対空ミサイル・システム「S-500」

新型地対空ミサイル・システム「S-500」【AFP=時事】
【概説】
「S-400」の後継となる地対空ミサイル・システム。現在、量産先行型がモスクワ周辺の防空部隊に試験配備されているものとみられる。
ロシアは、「国家装備計画」に基づき装備の開発・調達などを行ってきたが、ウクライナ侵略による損耗装備の補填需要や対ロシア制裁による工作機械や部品の入手困難といった事情により、同計画の続行に支障が出ているとの指摘もある。
地上軍は、T-14戦車やコアリツィヤSV155mm自走榴弾砲といった新型装備の試験を継続している。
航空宇宙軍は、いわゆる「第5世代戦闘機」であるSu-57戦闘機の量産先行型の配備を開始したほか、無人機開発で有人航空機との統合に注力していると明らかにしている。
海軍は、2027年までに装備の近代化率を70%まで引き上げるとしており、沿岸海域向け水上艦艇の整備が完了しつつあることから、今後は外洋向け水上艦艇の建造に移るとしている。
現在、ロシアは、「2027年から2036年までの国家装備計画」について検討しているとされており、2025年12月、ベロウソフ国防相は、同計画について、①優先事項を明確に区分すること3、②将来の軍の戦闘力の必要条件に基づいて設計すること4、③試験・設計作業、装備・機材の調達、インフラ整備を同期させること、④防衛産業複合体企業の生産性向上を考慮して設計すること、という4つの主要な原則に基づいている旨言及した。
また、同年6月に実施された「国家装備計画」の検討会議において、プーチン大統領は、種類を問わず航空攻撃手段を効果的に撃破できる汎用性のある防空システムの形成を可能にする必要があるほか、軌道上の様々な用途の衛星群(衛星コンステレーション)の形成を適時かつ完全に完了する必要がある旨言及した。加えて、同計画は「2050年までの海軍の発展戦略5」を実施するための有効な手段になるはずである旨述べている。
近年ロシア軍は宇宙や電磁波領域における活動を活発化させている。ロシアは、対衛星ミサイル・システム「ヌドリ」などの対衛星兵器の開発を推進しているとされ、2021年11月、対衛星ミサイルによる衛星破壊実験の実施を公表した。また、2013年以降、接近・近傍活動(RPO:Rendezvous and Proximity Operations)を行う衛星を低軌道と静止軌道の双方に投入しており、静止軌道上で他国の衛星への接近・隔離を頻繁に繰り返していることが観測されている。
電磁波領域においては、2009年以降、ロシア軍に電子戦(EW:Electronic Warfare)部隊が編成されるとともに多くの新型電子戦システムが調達され、各軍種・兵科に分散配置されている。特にウクライナでは、「ポーレ21」をはじめとする各種電子戦装備を前線に配備してウクライナ軍のGPS誘導砲弾や無人機に対して用いているとの指摘がある。
参照4章3節1項(宇宙領域をめぐる動向)、4章3節3項2(電子戦に対する各国の取組)
ロシア軍は、2010年以降、軍管区などの戦闘即応態勢の検証を目的とした大規模演習を各軍管区が持ち回る形で行っており6、こうした演習はロシア軍の長距離移動展開能力の向上に寄与している。2025年9月には、2023年に実施予定だったが中止されたレニングラード軍管区とモスクワ軍管区、ベラルーシとの共同戦略演習「ザーパド2025」が実施され、同演習には兵員約10万人が参加したほか、インドやイランなどの兵士も参加する多国籍部隊による共同訓練や、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)対処、FPV(First Person View)ドローンによる弾薬投下訓練などウクライナの戦訓を踏まえたとみられる訓練が実施された。
核・ミサイル戦力の演習については、ウクライナ侵略開始直前の2022年2月に、ICBMやSLBMといった戦略核戦力に加え、「イスカンデル」、「カリブル」、「キンジャル」、「ツィルコン」の通常弾頭または戦術核を搭載可能なミサイル戦力を用いたロシア全土にわたる大規模なミサイル演習が実施された。また、同年10月、2023年10月、2024年10月にも戦略核戦力による同様のミサイル演習が実施された。2025年10月にも、ロシア国防省がICBM「ヤルス」やSLBM「シネヴァ」、ALCMを実発射するミサイル演習を実施した旨発表している。さらに、ロシア国防省は、部隊の即応性維持のほか、西側高官の挑発的な発言や脅しへの対応であるとして、ソ連崩壊以降初めて非戦略核戦力の演習実施を公表した。これらの演習は三段階に分けて実施され、2024年5月に南部軍管区、6月にレニングラード軍管区とベラルーシ、7月に中央軍管区と南部軍管区が演習を実施し、それぞれの演習においては「イスカンデルM」の模擬発射関連活動などが行われた。
北極圏では、警戒監視強化のため、沿岸部にレーダー監視網の整備を進めている。同時に、飛行場を再建し、Tu-22M中距離爆撃機やMiG-31迎撃戦闘機などを展開させているほか、地対空ミサイルや地対艦ミサイルを配備し、北方からの経空脅威や艦艇による攻撃に対処可能な態勢を整備している。これに伴い、基地要員のための大型の居住施設を北極圏の2か所に建設した。
こうした軍事施設の整備に加え、海軍艦艇による各種演習やSSBNによる戦略核抑止パトロール、長距離爆撃機による哨戒飛行を実施するなど、北極における活動を活発化させている。例えば、2022年にはチュコト海で総合北極遠征「ウムカ-2022」が行われたが、2023年に行われた戦術演習「フィンヴァル-2023」では、チュコト海に加えて北極海の域外であるベーリング海でも行うなど、演習実施海域を拡大させることで北極防衛態勢を強化しているとみられる。また、2024年7月には中露の爆撃機がチュコト海やベーリング海で共同飛行も実施している。そのほかに、2023年6月にはTu-95爆撃機をバレンツ海やノルウェー海上空に飛行させており、同年4月にNATOに加盟したフィンランドと、2024年3月に加盟したスウェーデンをけん制する狙いからこうした活動を行ったとの見方もある。
このように、ロシアは軍事活動を活発化させる傾向にあり、その動向を注視していく必要がある。
ロシアは、2010年、東部軍管区と東部統合戦略コマンドを新たに創設し、軍管区司令官のもと、地上軍のほか、太平洋艦隊、航空・防空部隊を配置し、各軍の統合的な運用を行ってきた。一方、海軍と航空宇宙軍について、前述のとおり「軍管区に関する規定」を改正する大統領令により、各軍管区の平時の所掌から艦艇・航空部隊が削除されており、2010年以前の体制に回帰したとみられる。
ロシアはウクライナ侵略を継続するなかでも、核戦力を強化しているものと考えられ、わが国周辺においては、戦略原子力潜水艦の活動海域であるオホーツク海周辺一帯の防衛に一層注力しているとみられる。
極東地域のロシア軍の戦力は、ピーク時に比べ大幅に削減された状態にあるが、依然として核戦力を含む相当規模の戦力が存在している。近年は最新の装備が極東方面にも配備される傾向にあるが、2021年12月時点の東部軍管区の新型装備の比率は56%と発表されている。
ロシア軍は、戦略核部隊の即応態勢を維持し、常時即応部隊の戦域間機動による紛争対処を運用の基本としてきたことから、他の地域の部隊の動向も念頭に置いたうえで、極東地域におけるロシア軍の動向について関心をもって注視していく必要がある。
極東地域における戦略核戦力については、約35機のTu-95爆撃機がアムール州ウクラインカに配備されている。また、Tu-160爆撃機について、新たに極東地域に配備する計画をロシア国防省が有しているとの報道や、ウクライナの「蜘蛛の巣」作戦を受けて一部を極東地域に移動させたとの指摘もあり、この爆撃機の配備動向には今後注視する必要がある。戦略原潜については、SLBMを搭載した5隻のボレイ/ボレイA級SSBNがオホーツク海を中心とした海域に配備されているほか、既存の原潜の一部も近代化改修されている。
東部軍管区においては自動車化狙撃兵(機械化歩兵)、戦車、砲兵、地対地ミサイル、物資技術保障(兵站)、防空など31個旅団と2個師団約8万人を擁しているほか、水陸両用作戦能力を備えた海軍歩兵師・旅団を擁している。また、同軍管区においても地対地ミサイル・システム「イスカンデル」、地対艦ミサイル・システム「バル」、「バスチオン」、地対空ミサイル・システム「S-400」など、新型装備の導入が進められている。

地対艦ミサイル・システム「バル」
【SPUTNIK/時事通信フォト】

地対艦ミサイル・システム
「バスチオン」
【SPUTNIK/時事通信フォト】
太平洋艦隊がウラジオストクやペトロパブロフスク・カムチャツキーを主要拠点として配備・展開されており、主要水上艦艇約50隻と潜水艦約20隻(うち原子力潜水艦約10隻)などが配属されている。また、2021年以降、太平洋艦隊にも戦術核と通常弾頭を搭載可能な精密誘導兵器である巡航ミサイル「カリブル」搭載艦が順次配備されている。2025年度末時点では、ウラジオストクにウダロイIII級駆逐艦1隻とキロ改級潜水艦4隻が、ペトロパブロフスク・カムチャツキーにステレグシチーIII級フリゲート1隻とヤーセンM級原子力潜水艦2隻が配備されている。
ステレグシチー級フリゲート

ステレグシチーIII級フリゲート
【諸元・性能】
満載排水量:2,235トン(「カリブル」非搭載型)、2,500トン(「カリブル」搭載型)
最大速力:26ノット
主要兵装:対地巡航ミサイルSS-N-30A(「カリブル」対地型、最大射程:1,500km)、対艦巡航ミサイルSS-N-27A(「カリブル」対艦型、最大射程:660km)、対艦巡航ミサイルSS-N-26(「P-800 オニクス」、最大射程:300km)、対空ミサイル9M96(最大射程:60km)
搭載機:ヘリ(Ka-27)1機
【概説】
ロシア海軍の新型フリゲート。太平洋艦隊に「カリブル」巡航ミサイル搭載型1隻、非搭載型4隻が配属。
東部軍管区には、航空宇宙軍、海軍を合わせて約290機の作戦機が配備されており、既存機種の改修やSu-35戦闘機、Su-34戦闘爆撃機のほか、最新型のSu-57戦闘機の導入による能力向上が図られている。

Su-35戦闘機
【AFP=時事】
わが国周辺では、軍改革の成果の検証などが目的とみられる演習・訓練を含めたロシア軍の活発な活動が継続している。
地上軍については、わが国に近接した地域における演習はピーク時に比べ減少している。
艦艇については、近年、太平洋艦隊に配備されている艦艇による各種演習、遠距離航海、原子力潜水艦のパトロールが行われるなど、活動の活発化の傾向がみられる。
2023年4月には太平洋艦隊司令官が11年ぶりに交代し、人員2万5,000人以上、艦艇約160隻以上参加のもとで太平洋艦隊への抜き打ち検閲を行った旨、ロシア国防省が発表している。この検閲の目的に関して、ショイグ国防相は、「オホーツク海南部への敵の侵入の防止」と説明していることなどから、ロシアとしては、ウクライナ侵略を行うなかにあっても、戦略原潜の活動領域として重視するオホーツク海においてロシア海軍が活発に活動しうる能力を誇示する狙いがあったと考えられる。また、この演習時にプーチン大統領が、太平洋艦隊の戦力は「あらゆる方面の紛争で使用可能だ」と発言するなど、東部軍管区から地上部隊をウクライナに派遣するなかにあっても、極東の海軍戦力が即応態勢を維持していることを強調する狙いがあったとみられる。
また、2026年1月には、ヴィシニャ級情報収集艦が、先島諸島や沖縄本島の周辺において長期間にわたり航行した際、先島諸島を周回するような形で航行する事例が初めて確認された。
航空機については、2007年に戦略航空部隊が哨戒活動を再開して以来、長距離爆撃機による飛行が活発化し、空中給油機、A-50早期警戒管制機やSu-27戦闘機による支援を受けたTu-95爆撃機やTu-160爆撃機の飛行も行われている。ウクライナ侵略以降もロシア軍はわが国周辺での活発な活動を継続しており、戦闘機2機を伴ったTu-95爆撃機2機によるわが国周辺の飛行が2022年12月、2023年10月、2024年4月、7月、10月、2025年1月、8月、10月、2026年1月にそれぞれ確認された。
また、2024年9月には、Tu-142哨戒機2機がわが国を周回する形での飛行を行ったほか、IL-38哨戒機1機が一日に3度にわたり北海道礼文島北方のわが国領海上空を領空侵犯し、空自の戦闘機がフレアによる警告を行った。加えて、2026年3月、ロシア国防省が、ALBM「キンジャル」を搭載した複数のMiG-31戦闘機が日本海において空中給油訓練を実施した旨発表した。
参照図表I-3-5-3(ロシア機に対する緊急発進回数の推移)、III部1章1節2項2(領空侵犯に備えた警戒と緊急発進(スクランブル))

2 米国のシン国防省副報道官(当時)は、同ミサイルについて、ロシアのICBM「ルベジ」を基に開発された中距離弾道ミサイルである旨表明した。
3 優先度の高いシステムとして、戦略核戦力、宇宙システム、防空システム、通信システム、電子戦システム、指揮システム、無人システム、ロボットおよび新しい技術に基づく装備といった将来の軍の核心的な姿を明確にする装備があげられており、それらは新たな「国家装備計画」に対する支出の約半分を占めているとされている。
4 以前のような装備数量ではなく、例えば、戦略核戦力では潜在的な敵のミサイル防衛を突破する能力、防空では航空攻撃手段による攻撃を撃退する能力、宇宙部隊では詳細な偵察情報、高速通信、精密誘導兵器を使用するための航法データを提供する能力といった必要条件に基づいて「国家装備計画」を設計することとされている。
5 2025年5月30日にプーチン大統領が承認した。文書の内容は非公表となっている。パトルシェフ大統領補佐官は、このような戦略文書が採択されたのは現代史上初めてであるとしつつ、同文書には主要な海軍国の能力に関する分析が含まれており、特別軍事作戦の経験を踏まえた海軍の現状と能力も評価されているほか、艦隊の将来の戦闘編成に関する基本要件、平時や戦時の主要任務、海軍の将来像を形成するためのメカニズムを規定している旨言及した。
6 東部軍管区、中央軍管区、南部軍管区、西部軍管区を中心に実施され、それぞれ「ヴォストーク(東)」、「ツェントル(中央)」、「カフカス(コーカサス)」、「ザーパド(西)」と呼称される。
ICBM「サルマト」
ICBM「サルマト」
【AFP=時事】
【諸元・性能】
開発中
【概説】
新型の大型(サイロ式)ICBM。MDシステムの発展を受け、極超音速弾頭を含む幅広い種類の弾頭を搭載可能としたほか、ロシアの衛星航法システム「グロナス」を誘導に用いるとされる。46基配備予定。