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第I部 わが国を取り巻く安全保障環境

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第4章 新しい戦い方をめぐる動向

第1節 ウクライナ侵略でみられる新しい戦い方や課題

1 全般

ウクライナ侵略の戦場においては、新しい戦い方や課題がみられる。

ウクライナの戦場では、大量・安価・多種多様な無人アセットが投入され、高価な装備品や生活インフラへの攻撃に使用されるとともに、これに従来の砲弾やミサイルを組み合わせた大規模な複合攻撃が展開されている。また、AI・ネットワークによる意思決定の迅速化や、宇宙・サイバー・電磁波領域における戦いに加え、情報戦も高度に組み合わせた戦いが行われている。さらに、従来と比べ、極めて短いサイクルで装備品や戦術が更新される状況もみられる。

また、ロシアは経済制裁に一定の耐性を示し、侵略が長期化するなか、両軍とも装備品・弾薬を急速なペースで消費しており、これらの安定的調達を双方が課題と認識しているとみられる。こうしたなか、平素からの備蓄、そして装備品の開発・生産・維持整備を担う防衛生産・技術基盤のより一層の強化といった持続的な対応能力を確保することの重要性が浮き彫りとなっている。同時に、ウクライナは、NATO加盟国をはじめとする国々からの装備品の供与や訓練支援などにより長期間にわたり侵略に抵抗できているとみられ、持続的な対応能力を確保するうえで、開戦当初の攻撃を耐え抜き、同盟国・同志国などから効果的な支援を獲得することも重要な要素となっている。

ロシアによるウクライナ侵略を教訓に、各国は、新しい戦い方や長期戦への備えを急いでおり、今後の動向が注目される。

参照2章(ロシアによる侵略とウクライナによる防衛)