Contents

コラム

防衛白書トップ > コラム > <解説>令和4年度日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード23」

<解説>令和4年度日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード23」

わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、2022年11月、自衛隊と米軍は、日米共同訓練として最大規模となる令和4年度日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード23」を実施しました。

本演習では米軍高機動ロケット砲システム(HIMARS)の奄美大島への展開及び陸自地対艦誘導弾(SSM)との連携をはじめ、南西諸島で初となる日米両方のオスプレイによる連携や陸自水陸両用車(AAV)とエアクッション艇などによる徳之島(鹿児島)への上陸など、これまで以上に実戦的かつ高度な内容について訓練を行いました。また、日米の輸送機や民間資金等活用事業(PFI)船舶などにより部隊や補給物品などを南西諸島へ輸送するとともに、奄美大島や沖縄に日米共同の後方拠点を開設するなど、統合後方補給についても訓練しました。加えて、陸、海、空の各種作戦における日米連携についても演練し、自衛隊の統合運用及び日米の共同対処能力の強化並びに、即応性及び相互運用性の向上を図りました。

このような様々な演習を通じ、力による一方的な現状変更の試みを断じて許さないという強い意思のもと、地域の平和と安全に貢献するため、日米共同による抑止力・対処力の一層の強化に取り組んでいます。

地対艦ミサイルの射撃に関する日米連携の様子

地対艦ミサイルの射撃に関する日米連携の様子