5.どんな国と協力しているの?

日本とアメリカが協力することはなぜ重要なの?
日米防衛相(ぼうえいしょう)会談(2025年3月)
アメリカ軍(たい)員と調整する自衛隊(じえいたい)

日本とアメリカは、自由や民主主義(しゅぎ)といった基本(きほん)価値(かち)戦略(せんりゃく)上の利益(りえき)を共有する、とても大切な同盟(どうめい)の関係にあります。

どの国も、自分の力だけで自分の国の安全を守ることは(むずか)しくなっています。そこで日本は、同じような価値観(かちかん)を持ち、経済(けいざい)面においても関係が深く、また大きな軍事力を持つアメリカと、日米同盟(どうめい)という強い結びつきを持つことで日本を守ってきました。

日本とアメリカは、日米安全保障条約(ほしょうじょうやく)という約束を結んでいます。この約束では、日本が攻撃(こうげき)された場合には、日本とアメリカが一緒(いっしょ)に立ち向かうことが決められています。この約束によって、もしどこかの国が日本に対して攻撃(こうげき)しようと考える場合、その国は世界一の軍事力を持つアメリカ軍と直接(ちょくせつ)対決することを覚悟(かくご)しなければなりません。

アメリカ海軍艦艇(かんてい)と海自艦艇(かんてい)
握手(あくしゅ)を交わす自衛隊統合幕僚(じえいたいとうごうばくりょう)長とアメリカ太平洋艦隊(かんたい)司令官
アメリカ軍ってどんな軍(たい)なの?
アメリカは、世界中の他の国と(くら)べても、能力(のうりょく)の高い装備品(そうびひん)を数多く保有(ほゆう)しています。また、世界中に基地(きち)や部(たい)を置いており、地域(ちいき)や世界の平和のために、すみやかに対応(たいおう)できるよう(そな)えています。そのなかでも、日本が位置するインド太平洋地域(ちいき)を最も重要な地域(ちいき)だと考えています。
アメリカ空軍(たい)員と空自(たい)
海自の艦艇(かんてい)着艦(ちゃっかん)するアメリカ海兵隊戦闘機(たいせんとうき)
なぜ日本は色々(いろいろ)な国と協力しないといけないんですか?

どの国も自分の力だけで国の安全を守ることは(むずか)しく、世界では、海賊(かいぞく)などの国際犯罪(こくさいはんざい)、エネルギー問題など、各国の協力が不可欠(ふかけつ)な課題がたくさんあります。こうした中では、共に助け合う「仲間」が重要です。自衛隊(じえいたい)は、日本や地域(ちいき)国際(こくさい)社会の平和や繁栄(はんえい)を守るため、また、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP(フォイップ))」の実現(じつげん)のため、外国と様々(さまざま)防衛(ぼうえい)協力・交流を行っています。

United Nations Mission in the Republic of South Sudan:国連南スーダン共和国ミッション

FOIP(フォイップ)実現(じつげん)に向けて防衛(ぼうえい)省・自衛隊(じえいたい)はいろいろな取組を行っています。

  • 他の国と協力・交流し、日本の生活を(ささ)えるタンカーなどの船が安心して、日本にとって重要な海のルート(シーレーン)を航行(こうこう)し続けられるようにすること
  • 他の国とお(たが)いに理解(りかい)を深め、信頼(しんらい)関係を(きず)き、予測(よそく)できないような争いなどが起きないようにすること
  • 他の国と協力し、地域(ちいき)の平和と安定に貢献(こうけん)すること
この3つの方針(ほうしん)にもとづき、以下のような防衛(ぼうえい)協力・交流をしています。
そもそも、自由で開かれたインド太平洋(FOIP(フォイップ)※)とはなんですか?

FOIP(フォイップ)とは、インド太平洋地域(ちいき)を、ルールに(もと)づいた、自由で開かれた地域(ちいき)にするという考え方を共有することで、地域(ちいき)全体、ひいては世界の平和と繁栄(はんえい)確保(かくほ)していくという考え方です。

FOIP(フォイップ) : Free and Open Indo-Pacific

インド太平洋地域(ちいき)には、世界の人口の半数の人々(ひとびと)が住んでいます。また、大事なシーレーンが通っています。地域(ちいき)の平和と安定、そして、繁栄(はんえい)のため、すべての国がルールに(もと)づき、海洋などを自由に、安心して使えるようにしておくことは、とても重要です。

FOIP(フォイップ)ビジョンを共有する国が()えています。

同盟(どうめい)国であるアメリカ以外にも、オーストラリアやインド、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ニュージーランド、ASEAN諸国(アセアンしょこく)といった、自由で開かれたインド太平洋(FOIP(フォイップ))の考え方を共有する多くの国々(くにぐに)とも協力しています。このような国々(くにぐに)と安全保障(ほしょう)上の協力を行うことが、シーレーンなどの安全確保(かくほ) や、ルールを守らない国が(あらわ)れにくくすることにつながっていきます。