我が国における国連安保理決議の実効性の確保のための取組

政府としての取組

北朝鮮関連船舶による違法な洋上での物資の積替えの疑い

 北朝鮮の核・ミサイル開発は、これまでにない重大かつ差し迫った脅威であり、我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後、最も厳しいと言っても過言ではありません。平成29年12月に採択された国連安保理決議第2397号をはじめ、国際社会で一致団結して北朝鮮への圧力を最大限まで高め、北朝鮮の政策を変えさせなければなりません。

 平成29年9月に採択された国連安保理決議第2375号においては、国連加盟国は北朝鮮籍船舶に対する又は北朝鮮籍船舶からの洋上での船舶間の物資の積替え(いわゆる「瀬取り」)を容易にし、又は関与することが禁止されています。

 我が国としては、朝鮮半島の完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な非核化という共通の目標に向け、米国や韓国のみならず、中国・ロシアを含む国際社会と密接に連携しながら、「瀬取り」への対応を含め、国連安保理決議の実効性を確保していく必要があります。

平成31年3月20日・21日 北朝鮮船籍タンカー「YU SON号」(IMO番号:8691702)と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成31年3月2日 北朝鮮船籍タンカー「SAEBYOL号」(IMO番号:8916293)と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成31年1月18日 北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」(IMO番号:7303803)と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年7月31日 北朝鮮船籍タンカー「NAM SAN8号」(IMO番号:8122347)と船籍不明の船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年6月29日 北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」(IMO番号:7303803)と船籍不明の船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年6月21日・22日 北朝鮮船籍タンカー「YU PHYONG 5号」と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年5月24日 北朝鮮船籍タンカー「SAM JONG 2 号」と「MYONG RYU 1」による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年5月19日 北朝鮮船籍タンカー「JI SONG 6号」と船籍不明の小型船舶による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年2月24日 北朝鮮船籍タンカー「Chon Ma San 号」とモルディブ船籍タンカー「Xin Yuan 18 号」による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年2月16日 北朝鮮船籍タンカー「Yu Jong 2号」と「闽宁德油078」による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年2月13日 北朝鮮船籍タンカー「Rye Song Gang 1号」とベリーズ船籍タンカー「Wan Heng 11号」による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]
平成30年1月20日 北朝鮮船籍タンカー「Rye Song Gang 1号」とドミニカ国船籍タンカー「Yuk Tung 号」による洋上での物資の積替えの疑い [PDF形式]

 事案も積み重なってきたことも踏まえ、活動現場の状況をより一層分かりやすい形で国民の皆様を含む国内外にお示しし、防衛省・自衛隊の活動に対する理解を深めていただくとともに、北朝鮮問題の解決に向けた努力を国際社会と共に一層進めていく観点からも、これまでの活動を動画の形でとりまとめました。

 

国連安保理決議が禁止する瀬取りへの対応状況(YouTube 防衛省動画チャンネル)

 

各国との協力

「瀬取り」に対する関係国による警戒監視活動(令和元年5月17日更新)

  1. 国連安保理決議により禁止されている北朝鮮籍船舶の「瀬取り」を含む違法な海上活動に対して、フランスは、海軍フリゲート「ヴァンデミエール」を派遣し、東シナ海を含む我が国周辺海域において警戒監視活動を行いました。海上自衛隊との間では、国連安保理決議の実効性を高める観点から、情報を共有するなどの協力を実施しました。
  2. 我が国としては、北朝鮮の完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法での全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの廃棄の実現に向け、国際社会が一致団結して国連安保理決議を完全に履行する必要があると考えており、これに資するフランスによる警戒監視活動の実施を歓迎し、高く評価しています。我が国は、引き続き、全ての関係国と緊密に協力し、国連安保理決議の実効性を確保する取組を実施していく考えです。

【参考】関係国による警戒監視活動

1.航空機による警戒監視活動
 米国に加え関係国の航空機が、在日米軍嘉手納飛行場を拠点として、警戒監視活動を実施。
・2018年4月下旬から約1か月間、オーストラリア及びカナダが航空機を派遣。
・同年9月中旬から約1か月半の間 、オーストラリア、カナダ及びニュージーランドが航空機を派遣。
・同年12月上旬から約1週間、オーストラリアが航空機を派遣。
・2019年3月中旬から約3週間、フランスが航空機を派遣。

2.艦艇による警戒監視活動
 米国に加え関係国の海軍艦艇が、東シナ海を含む我が国周辺海域において、警戒監視活動を実施。
・英国海軍:フリゲート「サザーランド」(2018年5月上旬)
揚陸艦「アルビオン」(2018年5月下旬~6月上旬、6月中旬)
フリゲート「アーガイル」(2018年12月中旬、2019年1月上旬)
フリゲート「モントローズ」(2019年2月下旬~3月上旬)
・カナダ海軍:フリゲート「カルガリー」(2018年10月上旬及び下旬)
補給艦「アステリックス」(2018年10月上旬~下旬)
・オーストラリア海軍:フリゲート「メルボルン」(2018年10月上旬、2019年5月上旬)
・フランス海軍:フリゲート「ヴァンデミエール」
(2019年春)