防衛装備庁について
新世代装備研究所
概要
新世代装備研究所は、情報・通信(AI・サイバー関連技術を含む)、レーダ及び光波などの電磁波領域に関する防衛エレクトロニクス部門並びに宇宙領域に関する技術を担当し、統合幕僚監部、陸・海・空自衛隊及び情報本部が使用する装備品に係る研究を行っています。
AI・サイバーネットワーク研究部
AI応用技術、情報処理技術、通信ネットワーク技術、サイバー技術及びこれらのシステム化技術の調査研究を行っています。
宇宙・センサ研究部
宇宙領域関連技術並びに電波センサ、光波センサ技術及びこれらのシステム化技術の調査研究を行っています。
電子対処研究部
電波、光波による妨害・欺まん技術及び高出力の電波、光波による電子攻撃技術並びにこれらのシステム化技術の調査研究を行っています。
飯岡支所
飯岡支所は東京から約100㎞東の旭市にあって、良好な電波環境と屋外の実験に適した約20万㎡の敷地と周辺が開けた広大な環境を利用して、様々な試験研究を行っています。
主な研究内容
AI・サイバーネットワーク研究部
サイバー防護技術
防衛省・自衛隊が保有する装備システムを標的としたサイバー攻撃等への防衛能力を強化するため、サイバー攻撃発生時にサイバー攻撃の被害拡大防止と装備システムの運用継続を両立するための装備システム用サイバー防護技術の研究を実施しています。
宇宙・センサ研究部
次世代赤外線センサ技術
我が国が得意とする半導体技術を基盤として、タイプⅡ超格子技術により、従来のセンサを代替し、現有システムよりも遠方(広域)目標の探知識別を可能とする広帯域赤外線検知器を実現し、将来の固定翼哨戒機等の様々な光波センサシステムに適用可能な次世代の赤外線センサ技術の確立を目指しています。
電子対処研究部
高出力レーザ技術
高出力レーザシステムは、高出力のレーザ光を高速目標に照射し、瞬時にダメージを与えるシステムであり、従来の対処方法に比べ、迎撃機会の増加や真上から飛来する脅威の対処が可能となります。迎撃フローとしては、赤外線カメラで高速目標を追尾し、高出力レーザ光を集光させ、撃破するまで追尾・照準・照射します。
飯岡支所
レーダ反射特性評価技術
レーダ反射特性評価技術は、航空機、艦艇、車両等のRCS屋外計測装置とコンピュータによるRCSシミュレーションを用いてステルス性を評価する技術で、新規装備品の開発及び既装備品の改修、運用面での検討を行う上で不可欠です。将来の航空機、艦艇、車両等のステルス化の検討に必要な技術となります。
RCS計測場では、実大目標のRCS計測が可能です。