防衛装備庁

NATOカタログ制度について

1.NATOカタログ制度の概要について

NATOカタログ制度は、当該制度に参加する国家において補給に関する共通の言語により相互運用性の促進及び重複の抑制等のため、NATOの規格に基づき、装備品等について、分類区分(航空機用、車両構成品等)や品目識別(寸法、材質及び主な特性)を整理した上で、NATO物品番号を付与し、NATO参加国等の間で装備品等の情報を共有する制度です。
なお、非NATO国の参加レベルには「Tier1」レベルと「Tier2」レベルがあり、我が国は2011年4月より「Tier1」レベルで参画してきましたが、2020年10月1日より「Tier2」レベルとしての業務を開始しています。

参考1参考2

2.Tier2国化以降の主な業務について

我が国の装備品等の情報を海外に発信していくため、2020年10月1日のTier2国化以来、当該制度参加各国が取得した我が国の製品等に関し、これらの国々の依頼を受けてNATO物品番号を付与するとともに、所要の情報をNATOカタログに登録しています。
他方、我が国が取得した各国の製品等に関しては、これらの国々に依頼し、使用国(ユーザ)としての登録を行っています。
さらに、後述するNCAGE Code(製造者記号)に関し、NATO支援調達庁(NSPA:NATO Support and Procurement Agency)に代わり、取得・更新等を行っています。
これらの業務を継続することにより、国際的基準に合致した我が国の装備品等の情報がNATOカタログ内で着実に蓄積し、利用者であるNATOカタログ制度参加国が我が国の装備品等の情報に触れる機会が広がり、日本を含む世界の、代替品の検討、部品枯渇への円滑な対応、部隊等の現地におけるタイムリーな物品等の調達などに対する効果が期待されます。
また、NATOカタログ制度に関する国際会議への参加により、当該制度の動向を把握するとともに各国との良好な関係構築を図り、円滑な業務の推進に努めています。

3.企業関連事項

他方で、商談が成立し、海外への貨物の輸出や技術の提供を行う際には、「外国為替及び外国貿易法」に基づき、経済産業大臣の許可が必要となる可能性があります。

参考3

また、上述の各国が取得した我が国の製品等の情報をNATOカタログに登録する際、各国からの依頼品目に関する細部情報を明確にする必要が生じた場合、防衛装備庁から該当企業に対し、直接確認を行うことがあります。
加えて、次章で述べるNCAGE Codeの申請の際には、記載情報を明確にする必要から、直接確認を行うことがあります。
これらの確認に対するご理解・ご協力お願い致します。
その他、不明な点等がありましたら、このメールアドレスに連絡して下さい。

4.NCAGE Code(NATO製造者記号)について

申請方法については、NATO支援調達庁のウェブサイト(NCAGE Code Request Tool※1)から申請を行います。具体的な手続きに関しては、以下の参考資料内にあります“NCAGE Codeの取得等手続きについて※2”をご参照下さい。
NCAGE Codeの取得・更新等を行う場合、最大で10日程度の時間を要することがあります。「10日程度」とは、「10営業日」の意味です。防衛装備庁内で処理したデータはNSPAに送信され、現地での処理が施された後の反映となります。したがいまして、防衛装備庁からNSPAへ送信したデータの反映は通常、翌営業日の午後以降となります。
また、システムメンテナンス、年末年始等、登録に要する時間が通常より長くなることがあります。これらに関してはHP上で予定を公開しますのでご確認下さい。
なお、NCAGE Codeの情報はシステム上、小文字が大文字に変換されて登録されますので、ご承知おき下さい。
その他、NCAGE Codeの取得・更新に関するご相談や、NCAGE Codeに関連するご相談について、このメールアドレスにてお受けしますので、ご活用下さい。

*1 NCAGE Code Request Tool
URL:https://eportal.nspa.nato.int/AC135Public/CageTool/home

*2 NCAGE Codeの取得等手続きについて

【参考資料】

Sで始まるNCAGE Codeを刻印した製品等について

Notification of products with S-type NCAGE (SCAGE) Code marking

(必要な情報を順次更新)

◆お問い合わせ先(NCAGE関連)
緊急の場合を除き、電子メールでのお問い合わせをお願いします。

TEL:
03-3268-3111(代表)内線:28409
E-mail:
[email protected]

5.その他

○ 米国政府が行うSAM登録時の変更に伴うNCAGE Codeへの影響について

2022年4月4日(月)より米国政府のSAM (System for Award Management)による登録手続きにおいて、DUNSからUEI(SAM)へ変更される旨告知されておりますが、防衛装備庁におけるNCAGE Code の取得手続きに影響はありません。

また、UEI (SAM)は米国政府が付与しており、防衛装備庁が付与しているNCAGE Codeとは異なりますので、SAMに関する細部手続き等ご不明な点は米国政府のウェブサイト(fsd.gov)や(SAM. Gov)をご確認下さい。

なお、NCAGE Codeの取得、更新が完了した後、米国政府が当該情報を反映するまでに、数営業日を要する場合があり、その反映状況については、下記リンク先をご参照下さい。

Commercial And Government Entity Programhttps://cage.dla.mil/Search

※UEI: Unique Entity Identifierの略で、企業等がSAMへ登録または変更を行う際に米国政府がその名称及び住所等を確認するために使用するもの

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