第46代西部航空方面隊司令官
稲月 秀正
(INATSUKI Hidetada)
防大35期
埼玉県出身
令和5年3月 現職に就任
みなさんこんにちは。
本日もホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。
九州北部地域も先月末に梅雨明けを迎え、本格的な夏が到来しました。
ここ春日基地と隣接する県営春日公園には小さな森が存在していますが、この季節のセミの鳴き声は朝から夜まで元気良く響き渡り、住宅地に囲まれながらも、「街のオアシス」であることをアピールしてくれています。
今夏も猛暑が予想されていますが、このような緑地が貴重な日陰エリアと風通しを維持してくれることに感謝しているこの頃です。
先月中旬、福岡県、佐賀県、大分県で洪水、河川の氾濫、土砂崩れが発生したことにより、各自治体からの派遣要請を受けた陸上自衛隊からの支援依頼を受けて、航空自衛隊からも災害派遣活動を実施しました。(令和5年7月九州北部豪雨災害)
まずは、被災された方々に対しまして、お悔やみ申し上げます。また、被災地域の一日も早い復興を祈念いたします。
当地の部隊からは、行方不明者捜索隊を臨時に編成し、7月11日より同14日までの間において、隊員及び災害救助犬を佐賀県唐津市の土砂災害現場に派遣しました。
航空自衛隊では、警備犬であるシェパード種大型犬について関係団体との協力等を活かしつつ災害救助犬として訓練を重ねてきた結果、近年では徐々に国際資格を有する隊員(ハンドラー)及び優良犬を保有するまでに至りました。
迅速性を求められる不明者捜索においては、航空自衛隊が持ち前のスピードである機動力と捜索救助犬の能力を結集することで、極めて有効な対処力を発揮できることは過去の災害派遣においても既に証明されています。
西部航空方面隊は、近年続けて発生する各種自然災害へも迅速かつ適切に対処できるよう、地域の陸海自衛隊をはじめ、自治体や警察、消防といった関係機関とも連携を図りつつ、日頃より「備え」と「構え」を維持しています。
引き続き、ホームページをご覧の皆様におかれましては、航空自衛隊及び西部航空方面隊へのご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
令和5年8月1日西部航空方面隊司令官
空将 稲月 秀正
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