准曹士先任からの挨拶
第7代准曹士先任
田中 友啓
(TANAKA Tomohiro)
生徒30期
滋賀県出身
令和3年8月准曹士先任に就任
航空自衛隊では、准曹士先任制度の試行が開始されてから今年で17年が経過しました。その間に、航空自衛隊を取り巻く環境や入隊する隊員の気質は大きく変化しましたが、准曹士先任に求められる役割は基本的に変わっていません。
准曹士先任は、公私を問わず准曹士隊員が置かれている現状や問題点、悩み等を把握し、必要な助言や改善を行います。そして、准曹士隊員が心身共に「健全で」あるよう努めております。これは、部隊の主力、かつ、基盤である准曹士隊員の一人ひとりが健全でなければ、非常事態に組織として能力を最大発揮することが困難であるからです。
現在、西部航空方面隊では、司令官の統率の下、西部航空方面隊の7個部隊の准曹士隊員等が一丸となって、日本の西の空の守りや災害対応に取り組んでいます。
私は、西部航空方面隊の7個部隊の准曹士先任と緊密に連携、協力しながら、司令官の意図を現場の准曹士隊員にしっかり伝え、また、准曹士隊員の代表として、現場の准曹士隊員の思いを司令官にきちんと届けることにより、西部航空方面隊が風通しの良い健全な組織として国民の皆様に認められるよう尽力する所存です。
略歴
- S59.3.30入隊(生徒30期)
- H 1.3.25西部航空警戒管制団(春日)
- H10.6. 5飛行開発実験団(浜松)
- H11.3.25警戒航空隊(浜松)
- H15.8.20西部航空警戒管制団(海栗島)
- H18.8. 1西部航空警戒管制団(春日)
- H22.3. 1航空幕僚監部総務部(市ヶ谷)
- H25.3.25西部航空警戒管制団(春日)
- H28.3.25作戦システム運用隊(横田)
- 5.27作戦システム運用隊准曹士先任
- R 3.4. 5西部航空方面隊司令部総務部(春日)
- 8. 1西部航空方面隊准曹士先任
准曹士先任の概要
■准曹士先任制度の目的
准曹士先任制度は、准曹士隊員等の服務及びその他准曹士隊員に係る事項に関して、
部隊等の長を直接補佐することを目的とし、次について推進を図るものです。
■ 准曹士先任の職務
1 准曹士先任は、准曹士先任の区分、部隊特性、基地特性等を踏まえ、部隊等
の長の命を受け、次に掲げる業務内容を基準に部隊等の長を補佐しています。
(1) 准曹士隊員等の服務指導等に関する部隊等の長の意図の徹底。
(2) 准曹士隊員等の服務の現状、問題点及び身上(心情)の把握並びにその
処置に関すること。
(3) 准曹士隊員の人事選考等に関し助言すること。
(4) 他自衛隊及び米軍等諸外国軍隊との准曹士レベルの交流に関すること。
(5) その他、特に命ぜられた事項
2 各准曹士先任は、その職務を計画的かつ効果的に実施するため、年度の業務
実施計画を作成しています。
3 司令官の職にある部隊等の長を補佐する准曹士先任は、司令官及び基地業
務に関する訓令(昭和41年航空自衛隊訓令第1号)第4条第1項第4号に
定める事項の補佐を併せ実施します。