分屯基地司令挨拶

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新年のご挨拶

 謹んで新春の祝詞を申し上げます。
 平素より航空自衛隊背振山分屯基地に対してご理解、ご声援等をいただき誠にありがとうございます。隊員を代表して御礼申し上げます。
昨年は、日本国内において未だに収束が見えない新型コロナウイルス感染症がデルタ株からオミクロン株へと置き換わり、 これまでにない感染者等の増加を経験しました。基地としては、政府等の方針に基づき新型コロナウイルス感染症の感染防止に厳格に取り組みつつ、 その中で警戒監視等の任務遂行と部隊精強化のための教育訓練に励んで参りました。また、感染対策に万全を期して、他行政機関、協力団体、 学生等の基地見学を受入れるとともに、9月には3年ぶりに第66回基地開設記念行事を関係者のご理解とご協力の下で催行し、 地域の皆様に背振山分屯基地及び隊員を直接ご覧いただくことができ、航空自衛隊及び背振山分屯基地についてご認識を深めていただくことができたと考えております。
 昨年末に閣議決定された国家安全保障戦略等にも記載のとおり、我が国は戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しています。ロシアによるウクライナ侵略により、 国際秩序を形作るルールの根幹が破られ、同様の事態が東アジアにおいて発生する可能性は排除されない状況であり、 我が国周辺では、核・ミサイル戦力を含む軍備増強が急速に進展し、力による一方的な現状変更の圧力が高まっています。 その様な環境の中において、背振山分屯基地は、我が国の平和と安全、繁栄、国民の安全、国際社会との共存共栄を含む我が国の国益を守るため、 引き続きこれらの脅威に毅然と対応し、鎮西の眼として日夜絶えず警戒監視等を行い、日本を守る所存です。 また、今後とも警戒監視等の任務に邁進するとともに、今年の干支「うさぎ」のように飛躍向上できるように上級部隊等の方針を踏まえて部隊の精強化に向けて 訓練等に精励し、そして国民の皆様にご理解等を深めていただけるよう基地の活動等の情報発信に努めて参ります。脊振山では先月の初冬から雪が残り寒い日が続きますが、 脊振山の上で隊員一丸となって頑張りますので、引き続き、航空自衛隊及び背振山分屯基地へのご理解及びご支援を賜りますようよろしくお願い致します。
 最後に、新型コロナウイルス感染症の早期収束及び我が国と皆様の安寧の日々を祈念しております。

分屯基地司令挨拶


 背振山分屯基地のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 西部航空警戒管制団第43警戒隊長兼ねて背振山分屯基地司令の笛田(ふえだ)です。

 平素より航空自衛隊背振山分屯基地へのご理解とご支援に感謝申し上げます。
背振山分屯基地は福岡県と佐賀県にまたがる霊峰「脊振山」の稜線に沿うように位置しています。脊振山は古くから山岳信仰の歴史があり、現在でもその山頂には脊振神社の上宮があり、 五穀豊穣の神として弁財天がご神体として祀られています。
 標高は1,055メートルであり、山頂からは福岡市、佐賀平野、有明海、玄界灘等を望めます。気候は年間を通じて雲や霧に覆われる日が多く、冬季には最深積雪が1メートル以上に達します。
 この地に所在する背振山分屯基地は、地域住民の皆様にご理解をいただき、令和3年に開設65周年を迎えることができました。

 現在、国際情勢がめまぐるしく変化しており、我が国の周辺国による軍事活動は活発化しています。また、近年の気候変動等の影響により、自然災害は大規模化、激甚化しています。我々は、この様な情勢の中、この脊振山の地において地域住民の皆様の ご理解のもと、昼夜を問わず、常時継続的な情報収集・警戒監視等に万全を期し、様々な事態に対応できる態勢を維持し続けています。 背振山分屯基地は、「すぐそばにいる、頼もしい航空自衛隊」として、国民の皆様の安心と安全のため、健全さを大切にし、責務を完遂すべく、 一致団結して日々の任務や訓練に精励してまいります。

 このホームページを通じて、隊員の活動や基地について、情報発信に努めてまいります。引き続き、背振山分屯基地に対するご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

                                                令和4年4月



略 歴

平成28年7月
中部航空方面隊司令部 副官(埼玉県 入間)
平成29年3月
幹部学校付(東京都 目黒)
平成30年3月
陸上自衛隊西部方面総監部 防衛部(熊本県 健軍)
令和 2年3月
航空幕僚監部 防衛課(東京都 市ヶ谷)
令和 4年4月
第43警戒隊長(現職)