基地の概要と歴史について
美保基地は、昭和18年に旧海軍の基地として開設されました。
第2次世界大戦後、連合軍による接収を経て、昭和30年6月から昭和33年6月まで基地を米空軍と共用し臨時美保派遣隊を編成、C-46輸送機で運用を開始しました。昭和33年9月に日本政府に返還され、同年10月には輸送航空団が設置されました。
現在は、西日本で唯一の輸送機部隊が所在する基地として、C-2輸送機及びKC-46A空中給油・輸送機が配備されています。隊員は約900名おり、一部は基地の機能を維持するために24時間、交代で勤務しています。長さ2,500メートルの滑走路を持つ美保飛行場は、すべての機能を航空自衛隊が管理運営していますが、自衛隊と民間の共用飛行場に指定されており、「米子鬼太郎空港」としても利用されています。
また、基地内に陸上自衛隊美保分屯地と第8管区海上保安本部美保航空基地も所在しています。
基地の歴史
- 昭和14年10月 旧海軍美保航空基地建設工事開始
- 昭和18年10月 旧海軍美保航空隊として開設
- 昭和20年11月 連合軍接収
- 昭和30年 6月 臨時美保派遣隊編成(米空軍と共用)
- C-46輸送機にて運用開始
- 昭和31年 8月 防府警務分遣隊美保警務連絡班新編
- 昭和33年 9月 日本政府に基地返還
- 10月 臨時美保派遣隊解隊、航空自衛隊美保基地開庁
- 輸送航空団、美保管制隊、美保気象隊、美保気象隊を新編
- 昭和44年 6月 自衛隊と民間の共用飛行場に指定
- 12月 YS-11輸送機配備
- 昭和52年 2月 C-46輸送機退役
- 昭和53年 3月 第3輸送航空隊新編
- 昭和54年 3月 C-1輸送機配備
- 平成 元年 3月 輸送航空団解団、航空支援集団新編
- 平成 6年 2月 T-400練習機配備
- 平成 8年 3月 2,000メートル滑走路供用開始
- 平成12年 5月 ターミナルレーダー運用開始
- 10月 鳥取県西部地震(基地内も甚大な被害を受ける)
- 平成20年10月 航空自衛隊美保基地開庁60年
- 平成21年12月 2,500メートル滑走路供用開始
- 平成25年 8月 現管制塔運用開始
- 平成29年 3月 C-2輸送機配備
- 平成30年 3月 陸上自衛隊中部方面航空隊第3飛行隊新編
- 10月 航空自衛隊美保基地開庁60年
- 令和 2年12月 第405飛行隊新編
- 令和 3年10月 第41教育飛行隊が航空教育集団(浜松)へ部隊改編
- KC-46A空中給油・輸送機配備