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航空幕僚長より

第34代航空幕僚長
杉 山 良 行
(すぎやま よしゆき)

防衛大学校24期
静岡県出身
平成27年12月 航空幕僚長に就任

青葉若葉のすがすがしいこの頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、私は4月6日から10日までの間、米空軍大学で行われました「外国空軍優秀卒業者名簿追加式(International Honor Roll:IHR)」に参加するとともに、IHRに参加する米空軍参謀総長及び各国空軍参謀長等との意見交換を行うため、米国アラバマ州へ出張して参りました。

IHRとは、米空軍大学に設置された教育課程の卒業生の中から、各国の空軍参謀長等の職に就任した留学生を称えることを目的として行われる、外国空軍優秀卒業者名簿に該当者を追加する式典です。私自身が「優秀卒業者」と呼ばれるのは少し気恥ずかしい感じがしますが、私も平成11年から12年にかけて、約1年間米空軍大学に留学し、高級課程(Air War Collage)を卒業した経歴があることから、今般名簿に追加される運びとなった次第です。

今回の出張におきましては、米空軍参謀総長等と幅広く意見交換を行い、空軍種間における日米防衛協力を強化するとともに、航空自衛隊の防衛力整備のための資を得ることができました。また、他の参加国の空軍参謀長等との懇談におきましても、地域情勢、防衛政策及び防衛協力・交流等に関して幅広く意見交換を行うことにより、各国空軍との関係強化及び防衛交流の促進を図ることができました。

もはや一国のみで、どの国も自国の安全を守ることはできない時代と言われています。アジア太平洋地域の安全保障環境は一層厳しさを増しており、わが国周辺の情勢を見てみますと、平成28年度の緊急発進回数は、昨年度の実績873回から295回増えて、過去最多の1168回を記録しています。また、中国による東シナ海及び南シナ海における独自の主張による現状変更の試みや、北朝鮮による核兵器開発及び「新たな段階に入った」とされる弾道ミサイル開発、挑発的言動などは、依然として継続している状況にあります。

このような中、米国をはじめ他の国々の空軍参謀長等と、地域情勢や防衛政策等に関して幅広く意見交換を行うことは、信頼醸成に加え、安全保障上の共通関心事項に係る協力関係の構築や関係強化の観点から、非常に重要であると考えています。更に、ハイレベル交流や実務者交流等による意見交換や協議のみではなく、航空機の相互訪問や戦闘機等を用いた共同訓練の実施など、多様な手段を活用して段階的に防衛協力・交流の深化を図っていくことも、安全保障上の諸課題に対して各国が協調して取り組む基盤を整える上で、大変有意義であると認識しています。

私ども航空自衛隊は、これからも日米同盟を基軸としつつ、航空自衛隊らしさを活かした防衛協力・交流を積極的に行っていく所存です。引き続き、皆さまの航空自衛隊に対するご理解とご協力を、よろしくお願い申し上げます。

航空幕僚長 空将 杉山 良行


外国空軍優秀卒業者名簿追加式(IHR)
外国空軍優秀卒業者名簿追加式(IHR)
米空軍参謀長との懇談
米空軍参謀長との懇談
IHRにおけるスピーチ
IHRにおけるスピーチ
IHR集合写真(各国空軍参謀長等と)
IHR集合写真(各国空軍参謀長等と)
名簿掲示室に掲げられた空幕長氏名板 名簿掲示室にて空軍大学校長と
名簿掲示室に掲げられた空幕長氏名板 名簿掲示室にて空軍大学校長と

略 歴

昭和55年 3月
入隊
平成17年 7月
第4航空団司令(松島)
平成19年12月
西部航空方面隊副司令官(春日)
平成21年 3月
航空幕僚監部監理監察官(市ヶ谷)
平成22年 7月
航空幕僚監部人事教育部長(市ヶ谷)
平成24年 1月
航空開発実験集団司令官(入間)
平成24年12月
南西航空混成団司令(那覇)
平成26年12月
航空総隊司令官(横田)
平成27年12月
現職