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航空幕僚長より

第34代航空幕僚長
杉 山 良 行
(すぎやま よしゆき)

防衛大学校24期
静岡県出身
平成27年12月 航空幕僚長に就任

雨に映える紫陽花の青が美しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、私は去る5月17日に、静岡県の「藤枝市航空自衛隊友の会」という航空自衛隊の後援会からの依頼に応じて、「日本の空を守る航空自衛隊」という演題で講演をして参りました。今回講演を行った藤枝市は、私が生まれてから高校を卒業するまで暮らした故郷であり、自然豊かで風光明美、温暖で美しい街です。

静岡県には、静浜基地、浜松基地、御前崎分屯基地という3つの航空自衛隊の基地が所在しています。簡単に説明しますと、まず静浜基地には、T-7初等練習機を使用してパイロットの初級操縦教育を行う部隊があり、航空自衛隊のパイロットは、ここで最初の操縦訓練を受けることになります。また浜松基地には、T-4中等練習機を使用して戦闘機パイロットになるための基本操縦教育を行う部隊や、整備員を教育する部隊などがあり、御前崎分屯基地には、毎日24時間365日、地上レーダーでわが国上空の警戒監視を行っている部隊があります。

私の故郷である藤枝市は、先に紹介した静浜基地が所在する焼津市に隣接しており、藤枝市からほど近いこの静浜基地において、私は初めて練習機に乗ってパイロットになるための訓練を受けました。振り返りますと、私が子供の頃は、藤枝市のこんなに近くで航空自衛隊パイロットの操縦訓練が行われていることは知りませんでしたし、まさか私が航空自衛隊のパイロットになるとは思いもしませんでした。

今回依頼を頂いた講演のお相手は、嬉しいことに私の出身校の小学6年生と中学生、約300名の後輩達でした。講演では、航空自衛隊の役割や静岡県に所在する航空自衛隊の基地などを簡単に紹介するとともに、後輩達のこれからの生活や人生に役に立てばと思い、少しばかりの将来のアドバイスをお話ししました。アドバイスと言いましても、自らの経験を超えるものは何もありませんが、夢を持つことや努力することの大切さ、日本そして故郷を思う気持ちの大切さや、平素からの心掛け、そして人のために役に立つ仕事をすることの尊さなどについて、先輩として後輩達にお話しをさせて頂きました。何かの折に、後輩達が何か一つでも思い出してくれれば、先輩としてこの上ない幸せです。

今般講演のお話を頂いて以降、小中学生の後輩達に何を伝えようかと考えながら、新鮮な気持ちで日々を過ごすことができました。また、故郷での講演だったからなのでしょうか、講演準備をする中で、自然と原点に立ち返って自身を見つめ直すことができ、私自身、大変貴重な機会を得ることができました。そして何より、わが国を取り巻く安全保障環境がますます厳しさを増す中、今回の講演を通じまして、後輩達や皆の愛する人達、美しい故郷、そして限りなく青く美しい日本の空を断固として守り抜くため、私ども航空自衛隊の全隊員が一丸となり、強い団結力とチームワークを持って、引き続き任務に邁進する決意を新たにした次第です。

引き続き、皆様の航空自衛隊に対するご理解とご協力を、よろしくお願い申し上げます。

平成29年6月1日 航空幕僚長 空将 杉山 良行



略 歴

昭和55年 3月
入隊
平成17年 7月
第4航空団司令(松島)
平成19年12月
西部航空方面隊副司令官(春日)
平成21年 3月
航空幕僚監部監理監察官(市ヶ谷)
平成22年 7月
航空幕僚監部人事教育部長(市ヶ谷)
平成24年 1月
航空開発実験集団司令官(入間)
平成24年12月
南西航空混成団司令(那覇)
平成26年12月
航空総隊司令官(横田)
平成27年12月
現職