防衛省・自衛隊東京地方協力本部 隊員コラム
いよいよオリンピックイヤー!と、活気溢れることはなく、
昨年から延期された五輪開催の雲行きも怪しい2021年の幕開け。
題は「スポーツを通して国際親善と平和を築く」というような普遍的な社会哲学。
私とドイツ人の友人との話。接点は『卓球』というスポーツ。
彼はブンデスリーガや世界大会で活躍した元卓球選手で、
リオ五輪以降の日本での卓球ブームと東京五輪に向けたビジネスで来日した。
そして私はというと、ただの卓球ファン(学生時代卓球部)。
ひょんなことから交流は始まったが、私は、ドイツ語はもちろん、
英語だってパッパラパー。しかし日本で根付く『卓球部』のイメージを覆すほどの
「陽キャ」。ただそれだけでコミュニケーションが取れているのは、
そこにスポーツがあるからだと思う。
今となっては卓球を通した交流のみならず、家族ぐるみで良好な関係である。
彼の家族が来日すれば、『おもてなし』の精神で日本一の山を眺めに出掛けたりもした。
彼との交友は私にとってはもちろん、小学生となった私の娘にも良い影響を与えていると感じる。
「日本はとても美しく、必要とするものが全てあるよ。」と、
客観的な視点を持ち、グローバルに働く彼からは、学びも多く、
改めて日本の良さにも気付かせてくれた。
日独は敗戦、その後の急速な経済成長など共通点が多く、
真面目な国民性も似ているとも言われたりするが、
私たちは共感したり共有し合って文化の違いを楽しんでいる。
またコロナ終息後には、こういった国際交流が盛んに行われることを願っている。