自衛隊京都地方協力本部 JAPAN SELF DEFENSE KYOTO PROVINCIAL COOPERATION OFFICE

就職支援業務

再就職への道・退職自衛官の声

あなたのまちで(活躍する退職自衛官)

毎年、数多くの退職自衛官が全国の企業・地方公共団体等に再就職し、新天地でその資質と能力をいかんなく発揮しています。
現在さまざまな業種・職種において活躍中の退職自衛官の方々、また企業からのコメントをご紹介しましょう。

企業の声

 自衛隊退職者の方を受入れ思うことは、第一に、総じて大きな声で「挨拶」ができ、受け答えも気持ちの良い印象を持ちます。
 当然のこととして、社会人の常識のように思われますが、現実は挨拶が中々出来ず、弊社では、朝礼で「朝は元気な挨拶から」を全員で唱和しています。
 今、社会人の常識が老若男女に不足し、日々のテレビニュース・新聞等でも現実を目の当たりにし、何が常識(凡事)なのかと考えさせられる寂しさと直面します。
 第二に、職場内での「協調性」を見ますと、自衛隊退職者の方は、多少個人差はありますが、早く、そして、スムースに溶け込んでもらっています。そのスムースに溶け込める第一要因は、自ら進んで誰よりも早く物事(準備ごと・やり難いこと等)に取り組む姿勢から来るものです。また、第二の要因として、総じて、言葉が先行せず、行動が先行する毎日が、職場で受入れられるのでしょう。加えて、ほとんど休まず、職場に迷惑をかけない。
 第三に、職場内で、自衛隊退職者の方は、「素直に」、指導を受ける姿勢が、技術等上達に繋がっているようです。今の社会、理屈優先の世の中で、頭で考え理屈を優先し、心で考え、感じることは、忘れ去ろうとしている残念な現実を見るとき、総じて、素直さを持つ自衛隊退職者の方は、好感を覚えます。
 最後に、自衛隊に一度でも席を置いた方々は、どんな形か解りませんが、人の命の大切さと、人のために働くことの重要性を学んでおられます。一例として、東日本大震災の救助の折、がれきの処理を、そこで眠る人の事を考え、道具や機械を使わず、素手で自分の怪我も恐れず作業された隊員さんの姿が、雇用させていただく自衛隊退職者の方々に、同じ精神が宿っているものと信じています。

 当社での定年退職並びに任期満了自衛官の採用は通年、定期的に実施しており、現在、多数の退職自衛官が在籍しております。昨年度も8名の退職自衛官を受け入れました。
 退職自衛官の方々は、自衛隊で養った精神力・知力・体力・技能に加え、サービス業として必須の人間関係を構築すべく日々コミュニケーション力の育成に研鑽され、他の社員の手本として活躍しております。

 自衛隊の任期を満了したTさんが、4月に入職されました。最初、Tさんの当職希望の件を相談されたときは、自衛隊で教育・訓練された方がこの仕事に向いているのだろうかという思いがありました。
 しかし、面接でTさんは、私の不安を打ち消すかのごとく、さわやかで礼儀正しく、目上の人に対する接し方が行き届いていました。就労してからも、協調性に富み、忍耐力もあり、重労働的作業も持ち前の腕力で軽くこなし、お客様からの信頼度も高く評価されています。自衛隊での教育が現在の仕事に反映され良き人材となっています。現在は主任となり、日々、業務と部下の教育・指導に励んでいます。さらに、その後後輩2名が入職されましたが、様々な不安があった中、先輩Tさんの面倒見の良さで、2名とも現在の仕事を継続しており、良き人材へと成長しています。
 今後も使命感のある仕事として、高い目標を持ち根気強く頑張っていくことと思います。

退職自衛官の声

 私は、陸上自衛隊を定年退職し、企業に役員車運転手として再就職させていただき、社用車の運転業務に従事しています。
 自衛隊で培った職務に対する使命感、責任感、規律心等を糧に安全・安心・信頼される運転業務で会社に貢献し、今後も長く会社が成長し発展できる一助になるよう誠実に努力していきたいと思います。

 私は、35年有余の自衛隊勤務を終え、企業に就職しました。
 自衛隊では、倉庫管理係として勤務しており、物品管理を担当しておりました。現在は、生産管理部補給保管係として勤務し、製品や原材料の補給・保管を担当しています。現役時代とは、扱う物の違いはありますが、物品に対する確実な員数・点検・整理整頓及び物品愛護と何ら変わりはありません。ただ、今管理している物は全て製品の素となるものであり、非常に慎重に又厳重に扱っており出庫数、在庫数の確認は二重三重の点検を実施し、かなり神経をつかいます。
 日々、責任感とやりがいを感じながら快適に勤務させていただいております。

 私は、約5年間自衛隊で色々な事が経験でき、今の職場で働く上で大変役立っています。
 自衛隊での仕事は、武器科で主に車両整備をしていました。入隊する前からやりたい事だったので、とても嬉しく又部隊のためにも仕事に励んでいました。しかし、もっと色々な車の整備をしたいという思いと、車の整備だけの仕事がしたいと思うようになり、自衛隊を退職し、民間企業の自動車整備工場への再就職を希望しました。
 現在は希望通りの企業に再就職し日々頑張って仕事を覚えているところです。自衛隊との大きな違いはやはり商売をしていると言うところです。今までは全て同業者相手で金銭の取引きもなく作業時間にも余裕があったのに対して、今ではお客様第一であり、少ない時間で作業をこなして納車しないといけません。退職前から覚悟していた事でしたが、慣れるまでには時間がかかりました。当然残業は当り前で、家に帰って寝るだけの時もありました。しかし、同時に仕事に対してのやりがいは自衛隊の時よりもあり、それが逆に楽しくもあり、日々頑張ろうという気になります。職場の雰囲気も大変良く、わからないことがあると手本を見せて教えてくれる人達ばかりです。やりがいを感じられ、今はとても充実しています。

 私は、施設科隊員として四年間勤め、任期満了退職しました。
 現在は、京滋地区合同企業説明会を経て企業へ就職し、近畿地区内での配達及び回収の業務に従事しております。
 私は、自衛隊で培った精神力や忍耐力、そして体力を活かして勤められることに感謝し、日々汗を流し、熱意をもって勤めています。

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