令和3年7月採用予備自衛官補辞令書交付式を実施
自衛隊熊本地方協力本部(本部長 1等陸佐 𣘺本 賦)は、令和3年7月4日(日)、北熊本駐屯地「北熊館」において、令和3年7月1日付で採用された予備自衛官補の辞令書交付式を実施した。
予備自衛官補制度は、主として自衛官未経験者を予備自衛官補(一般・技能)として採用し、所定の教育訓練を経た後、予備自衛官として任用する制度であり、災害派遣活動における予備自衛官の活躍で、近年注目されている制度である。
昨年の令和2年7月豪雨災害においては熊本県から2名の看護師資格を保有する予備自衛官補出身の予備自衛官が災害招集され、巡回診療支援等の任務に従事した。
交付式には、一般と技能の予備自衛官補17名が参加し、辞令書交付、服務の宣誓、制度説明、資料館研修等を行い、予備自衛官補としての自覚を醸成させていた。
本番前の予行では、自衛隊ならではの動作に戸惑い、皆一様に緊張している様子がうかがえたが、本番で、本部長から各人に辞令書が手渡され、一人一人に「頑張って」と声を掛けられると、一気に緊張がほぐれ、中には笑顔を見せている者もいた。
交付式後の資料館研修では、真剣な表情で貴重な展示物を眺めていたが、交付式が終わった解放感もあり終始和やかな雰囲気が漂っていた。
すべての行事が終了し、参加者の一人は「早く教育訓練に参加し、予備自衛官補として様々な経験をしたい。」と話し、中には早速、教育訓練の参加を申し込んでいる者もおり意識の高さを感じた。
自衛隊熊本地方協力本部では、今後も予備自衛官補との親身な訓育訓練の出頭調整等に努め、「一人でも多く、一日でも早く」予備自衛官が誕生するよう努めて行きたい。