臨時勤務を終えて
勤務先・階級氏名:宇城募集案内所
・陸士長 齊藤 虎
私は、令和6年9月1日から9月30日までの1ヶ月間、リクルータとして自衛隊熊本地方協力本部宇城募集案内所で勤務しました。2回目の勤務にも関わらず、この様な機会をくださった本部長をはじめとする熊本地方協力本部の皆様、また快く送り出してくれた部隊の皆様には大変感謝しております。この1カ月間リクルータとして、中学生の職場体験、イベント活動、説明会参加等様々な活動を行いました。
特に印象に残った活動として、中学生の職場体験では、中学生が参加した熊本地方協力本部でのお仕事説明や北熊本駐屯地での部隊研修に同行しました。年齢の近い若年隊員として自衛隊の魅力を学生の皆さんに話し、装備品展示においては、私が所属する第8高射特科大隊の11式短距離地対空誘導弾の展示では、自ら展示器材の説明を行わせていただきました。自分自身にとっても良い経験となり、高射特科部隊の魅力を多少なりとも伝えることができたのではないかと思います。学生の皆さんと話す中で私が感じたのは、自衛隊のイメージを誤解しておられる方が多く、マイナスな印象を持つ生徒達がいることでした。今回の部隊研修を通して、参加者と年齢の近い隊員として少しでも誤解を解くことができ、自衛隊への関心を示している生徒を見て、自衛隊に対しより一層興味を持ってくれたのではないかと思います。
次にイベントにおける広報活動では、山都町で行われた八朔祭、イオンモール宇城・熊本で行われたイベントに参加しました。八朔祭では、地域の方々に対して広報活動を行い、子どもからお年寄りの幅広い年齢層の方々と接するなかで、いろんな方々から「毎日ご苦労様です。」「いつもありがとう。」など様々な温かい言葉を頂き、自分自身良い経験となり、仕事に対するやりがいを多く感じることができました。また、イオンモールのイベントでは、特に災害派遣に関するパネル等の展示・説明をすることで、地域の皆さんに災害派遣の現場で自衛隊がどのような行動をしているのかを少しでも理解していただけたと思います。それぞれのイベントで地域の皆様と触れ合うことでとてもやりがいを感じる活動になりました。
最後に母校である小川工業高校を訪問し、自衛隊を受験する生徒への説明会を行いました。自分の経験を活かして、一人一人が受験について疑問に感じていることについてアドバイスすることで、自分自身も考えさせられることが多くありました。今回の説明会で学んだことは、自らの陸曹候補生の二次試験でも活かせることができると思いますので、頑張りたいと思います。また、在校時所属していた野球部の激励も行わせていただき、当時の監督・コーチをはじめ、顧問の皆様に挨拶し、近況を報告することができました。自衛官として母校の野球部を訪問することができたのもリクルータ活動に参加できたからだと感謝しています。今回のリクルータ活動では、広報官、地域の方々など部隊ではあまり関わることのない人達と交流し、人との繋がりの大切さ、自衛隊の大事さを深く感じることができました。自分自身とても良い経験となり大変勉強になりました。
最後に短い期間ではありましたが、地元である熊本県で広報活動に関わることができ、本当に充実した日々でした。今後もこの経験を活かし、責任感や誇りを持って頑張っていきたいと思います。約1ヶ月間本当にありがとうございました。