八代市総合防災訓練
―教訓から得た訓練―
自衛隊熊本地方協力本部(本部長 1等陸佐 笹島 昭佳)は、令和6年9月28日(土)、八代市渡町球磨川河川緑地で、令和6年度八代市総合防災訓練に参加した。
本訓練は、2020年7月に起きた球磨川氾濫から教訓を得て毎年実施されており、八代市役所危機管理課防災係を中心に八代市内の防災関係機関30団体が訓練に参加した。自衛隊から、陸上自衛隊西部方面特科連隊第1大隊、自衛隊熊本地方協力本部八代出張所(所長 1等海尉 東野 憲太)が参加した。
訓練は、2部に分かれており、第1部は、「球磨川氾濫水位に達し、増水が見込まれる」との想定から、避難所運営訓練・災害ボランティアセンター設置訓練・水害孤立者救出訓練を実施、第2部は、「日奈久断層を震源とする、マグニチュード7.5の地震が発生、市域で震度7を観測し被害が発生」という想定から、情報収集訓練、情報伝達訓練、応急救護所運営訓練、火災対応放水訓練が実施された。
自衛隊は、第1部では、水防活動訓練として、土嚢の作成及び、月の輪工法という堤防漏水の対応作業を八代市消防団と連携し行った。第2部では、土砂埋没者の救出訓練及び、要救助者の搬送訓練を八代市消防団、八代看護学校及び八代市役所と連携して行った。
また、熊本地本から防災パネルブースには、参加者及び参加者のご家族等が立ち寄られ、2020年7月に起きた球磨川氾濫時の話や防災について広報官に質問されていた。
自衛隊熊本地方協力本部は、今後も他部隊と連携を図り、様々な広報活動を通じて、多くの方々に自衛隊の各種活動についてPRし、自衛隊の活動に対する理解を促進し、学校・地域との連携を深め、募集広報活動に邁進していく所存である。
(八代出張所 吉住3曹)