防災・減災を考える
~先進建設・防災・減災技術フェアin熊本2024支援~
自衛隊熊本地方協力本部(本部長 1等陸佐 笹島 昭佳)は、令和6年11月20日(水)・21日(木)の2日間、グランメッセ熊本で行われた「先進建設・防災・減災技術フェアin熊本2024」に第42即応機動連隊及び第8偵察隊の支援を得て、参加した。
本イベントは、熊本県等が主催する九州地区最大の建設・防災展示会で、近年、大きな災害が続いている熊本において、災害からの復興と豊かで安全・安心な社会基盤の構築を目指して行われているものである。
会場では、防災・減災に関する展示や、講演が行われ、自衛隊からも本部長が「自衛隊災害派遣の実情について」と題し、自らの経歴と重ねながら、自衛隊の災害派遣の実績や流れ、活動時の実情について、令和6年に発生した能登半島地震の活動動画等を交えて実施した。広い会場に準備されていた聴講席は満席となり、多くの方が立ち見をされたことから自衛隊の活動に対する関心の高さが感じられた。
また、災害時活躍する装備品として、96式装輪装甲車、軽装甲機動車、偵察用オートバイ、1/2tトラックを展示し、これらの装備品がどう活動するのか、どういった環境下で隊員が活動するのかを実際に乗車し、体験していただいた。来場者からは、「いつもありがとうございます。」「大変ですね。」などの感謝や労いの言葉をいただき、ありがたく思うと同時に、自衛隊の活動の一端を感じていただけたことをうれしく思った。
さらに、地本ブースでは、災害派遣パネルや戦闘用糧食の展示、フェアに訪れた高校生等を対象に、自衛隊相談コーナーを設置した。各種展示等に興味を持って、ブースに訪れた学生達だったが、当初は、「自分は体力がないから…」と少々引き気味。しかしながら、広報官が体力は必ずしも必要ないこと、働きやすさ等を説明すると、次第に熱心に耳を傾け、最後には、「自衛隊に対する印象が変わった!」「将来の仕事として考えてみようかな」とパンフレットを持って帰る学生もいた。
自衛隊熊本地方協力本部は、防災・減災に関する各種活動に積極的に参加し、自衛隊の活動に対する理解を促進するとともに、地域との連携を深め、将来の自衛隊の活動基盤の醸成をしていく所存である。