臨時勤務を終えて
勤務先・階級氏名:熊本分駐所・空士長 中道 響己
私は、6月8日(木)から7月9日(日)までの間、自衛隊熊本地方協力本部熊本分駐所でリクルータとして臨時勤務しました。
リクルータ勤務間は、学校訪問や熊本市中心街の臨時説明会場での募集・広報業務に従事しました。高校生や市民の皆様との交流は部隊勤務とは全く異なり新鮮な気持ちでとてもワクワクしました。
臨時勤務を有意義に過ごすために、私自身がもう一度自衛隊という職業を見つめ直し、自衛隊のメリットだけではなく学生等が感じるであろうデメリットも正しく伝えることができるよう準備しました。特に「訓練についていけるか不安」「先輩が怖い」「休みがなさそう」といったイメージを払しょくすることを意識しました。
母校である鎮西高校での学校説明会では、はじめに先生方に制服姿で挨拶することができました。先生方からは「顔つきが変わったね」「雰囲気が大人になったね」と言っていただき、成長した姿を見せることができました。そしてこれから進路を決定する高校生への説明会では、私が自衛隊を選択した時の気持ちを思い出し、高校生と同じ目線に立って言葉一つにも気を遣い、丁寧に説明することを心掛けました。
熊本市中心街の臨時説明会場では、高校生だけに限らず多くの方と話す機会がありました。陸・海・空の制服を身にまとった自衛官が揃って説明会場前に立っていると、制服姿が珍しいのか興味を示す方もいますがそうでない方もいます。自衛隊に清々しいイメージをもってもらえるよう、こちらから積極的に挨拶をし、広報活動を行いました。昨今の情勢等から「自衛隊は大変だね」や「自衛隊がんばれ」といった激励のお言葉を頂くこともあり自衛隊の存在意義を再認識し、入隊してよかったと誇りに感じました。
その他、私自身航空自衛官で陸・海の実情については無知でしたが、今回の臨時勤務を経験でき陸・海の知識も身に着けることができました。この経験を無駄にすることなく、「後輩は自らの手で獲得する」を心にとめ部隊に帰ってからも募集活動の一助となれるよう頑張りたいと考えます。
最後に、1ヶ月間お世話になった熊本地本の方々はじめ、快く送り出してくれた部隊の方へこの場をお借りしてお礼を申し上げます。短い間でしたが故郷の熊本で勤務させていただきありがとうございました。