防災・減災を考える
~先進建設・防災・減災技術フェアin熊本2023支援~
自衛隊熊本地方協力本部(本部長 1等陸佐 笹島 昭佳)は、令和5年11月21日(火)・22日(水)の2日間、グランメッセ熊本で行われた「先進建設・防災・減災技術フェアin熊本2023」を支援した。
本イベントは、熊本県等が主催する九州地区最大の建設・防災展示会で、近年、大きな災害が続いている熊本において、災害からの復興と豊かで安全・安心な社会基盤の構築を目指して行われているものである。熊本地本は、西部方面航空隊及び西部方面特科隊の支援を得て、参加した。
会場では、防災・減災に関する展示や、講演が行われ、自衛隊からも本部長が「自衛隊災害派遣の実情について」と題し、自らの経歴と重ねながら、自衛隊の災害派遣の実績や派遣の流れ、活動時の実情を語り、自衛隊の活動を理解していただいた。
また、災害時活躍する装備品として、偵察用オートバイ、1/2tトラック、82式指揮通信車及び過去の災害で活躍したOH-6を展示。これらの装備品がどう活動するのか、どういった環境下で隊員が活動するのかを実際に乗車し、体験していただいた。来場者からは、「いつもありがとうございます。」「大変ですね。」などの言葉をいただき、ありがたく思うと同時に、自衛隊の活動の一端を感じていただけたことをうれしく思った。
さらに、地本ブースでは、災害派遣パネルや戦闘用糧食の展示、フェアに訪れた高校生等を対象に、自衛隊相談コーナーを設置した。各種展示等に興味を持って、ブースに訪れた学生達だったが、当初は、「自分は体力がないから…」と少々引き気味。しかしながら、広報官が体力は必ずしも必要ないこと、働きやすさ等を説明すると、次第に熱心に耳を傾け、最後には、「自衛隊に対する印象が変わった!」「将来の仕事として考えてみようかな」とパンフレットを持って帰る学生もいた。
自衛隊熊本地方協力本部は、防災・減災に関する各種活動に積極的に参加し、自衛隊の活動に対する理解を促進するとともに、地域との連携を深め、将来の自衛隊の活動基盤の醸成をしていく所存である。