第2回高等工科学校説明会
~小さな身体に大きな決意~
自衛隊熊本地方協力本部(本部長 1等陸佐 笹島 昭佳)は、令和5年11月18日(土)、高等工科学校受験希望者や興味がある中学生及び保護者などに対し、高等工科学校説明会を実施した。
本説明会は、学校の概要や生活を理解してもらうための概要説明と卒業生による体験談、個別相談の3部構成で実施し、高等工科学校教官 松下教官、助教経験者である第8偵察隊 池田3尉、生徒出身者として西部航空野整備隊 小野3曹の3名と募集課生徒出身者2名の「生徒フォローチーム」を結成して臨んだ。
最初に行われた概要説明では、学校の概要や採用試験に関する説明を松下教官が実施した。説明の中で、実際の授業風景を教官が撮影したものを流すと、動画内には普通の高校生と何も変わらないような笑顔と活気に溢れた生徒の姿が映っており、参加者を安心させていた。
引き続き学校生活の説明を池田3尉が実施し、自身も生徒として育ち、その後助教として勤務した母校について情熱的かつユーモアを加えつつ説明した。池田3尉は最後に自身の30年に亘る自衛官生活を振り返り、「自分でも葛藤はあったが、人の親となった今ではこの学校に入校でき、親孝行できたと感じている。自分自身、この学校に誇りを持って自衛官として勤務している。」と語った。
休憩をはさみ卒業生の体験談となり、小野3曹は、訓練、学生生活で辛いこともあったが、今はすべてが楽しい思い出と語り、学校へ入校し一番得た大きな物として、「地元に帰り友人と話す際、普通の学校に通う友人は恥ずかしさから親を悪く言うが、自分はこの学校に入校し、親のありがたみを理解することができた。そのことが学校で得た一番大きなものです。」と熱く語った。
その後行われた個別相談では多くの参加者が集い、学校生活や採用試験のことなど本説明会でわからなかったことや抱えていた不安を生徒フォローチームに投げかけ、個々で解消していた。参加者からは、「高等工科学校にもっと入りたくなりました。ありがとうございました。」と感想を頂き、説明会の成功を感じた。
熊本地本は、一人でも多くの志願者を確保するため、本部長要望事項である「燃やせ、情熱」「深めよ、連携」の通り、情熱的な募集広報と学校や部隊との積極的な連携で令和5年度の募集目標達成のため邁進する。