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<VOICE>新領域における統合運用に係る企画立案機能の整備について

統合幕僚監部指揮通信システム部
指揮通信システム企画課(東京都新宿区)
宇宙領域企画班長 1等空佐 津井 信一郎(つい しんいちろう)

2021年3月に誕生したばかりの宇宙領域企画班は、自衛隊でも数少ない「宇宙」という名を冠した部署の一つです。班の役割は、宇宙領域に係る各種計画を立案、調整するとともに、装備体系を研究することであり、宇宙を利用したより実効性のある統合運用の確立を目指して各種検討を進めているところです。安全保障の観点から、今後ますます重要性が増す宇宙領域に関する仕事にやりがいを感じるとともに、新たな領域を切り開くパイオニアとしての責任を日々感じつつ勤務しています。

統合幕僚監部指揮通信システム部
指揮通信システム企画課(東京都新宿区)
サイバー企画室長 1等海佐 澁谷 芳洋(しぶや よしひろ)

サイバー企画室は、2014年3月に設置された部署です。サイバー領域に係る各種計画の立案や調整、装備体系の研究を担っており、具体例としては、サイバー領域における能力の向上に資する、サイバー防衛隊の組織編成、関連装置の整備、海外留学を含む各種教育、諸外国との共同訓練の企画・運営などが挙げられます。サイバー領域は日進月歩の分野であり、それゆえ常に高度な技術的知識が要求されるため、ハードルも非常に高く感じられますが、室員は日々の業務を通じて研鑽努力し必要な知識を身に付け、防衛省・自衛隊のサイバー領域における能力の強化に寄与しています。

統合幕僚監部指揮通信システム部
指揮通信システム企画課(東京都新宿区)
電磁波領域企画班長 1等陸佐 北原 武(きたはら たけし)

私の勤務する電磁波領域企画班は、本中期防における電磁波に係る態勢強化の一環として、2020年3月に新設されました。電磁波領域に係る各種計画の企画や装備体系の研究が主な役割であり、具体的には、統合運用において電磁波を適切かつ効果的に利用するために、整斉円滑な電磁波管理業務に資するシステムの構築、各自衛隊間の取決めの策定、電磁波領域に係る訓練・演習の企画・立案などを担っています。電磁波の利用は、自衛隊の任務遂行にとって必要不可欠なものであり、防衛省・自衛隊の電磁波領域の優越確保のため、業務に邁進していく所存です。

統合幕僚監部指揮通信システム部のシンボルマーク

統合幕僚監部指揮通信システム部のシンボルマーク

新領域に係る事業要求について検討中の筆者(机右側中央:津井、机右側手前:澁谷、机右側奥:北原)

新領域に係る事業要求について検討中の筆者(机右側中央:津井、机右側手前:澁谷、机右側奥:北原)