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第III部 わが国防衛の三つの柱(防衛の目標を達成するための手段)

3 訓練などを通じた取組

海自は、インド太平洋沿岸国との共同訓練などを通じ戦術技量の向上を図るとともに、インド太平洋地域の平和と安定への寄与、相互理解の増進及び信頼関係の強化に取り組んでいる。

2020年9月から10月にかけて実施したインド太平洋方面派遣訓練では、護衛艦「かが」をはじめとする派遣部隊が、日米、日印、日豪など、合計5回の二国間の共同訓練や親善訓練を実施したほか、海賊対処行動や派遣情報収集活動などの進出・帰投に合わせ、積極的に共同訓練、親善訓練や寄港を行った。

また、派遣海賊対処行動水上部隊は、海賊対処能力及び海賊対処にかかる連携の強化を目的に、ソマリア沖・アデン湾などにおいて、EUなど6との間で共同訓練を実施している。

こうした共同訓練や寄港を通じたインド太平洋地域沿岸国との連携の強化は、海洋安全保障の維持に寄与するものであり、大きな意義がある。

参照資料46(多国間共同訓練の参加など(過去3年間))
図表III-3-2-4(自衛隊による寄港・寄航実績(2020.4~2021.3))

図表III-3-2-4 自衛隊による寄港・寄航実績(2020.4~2021.3)

6 派遣海賊対処行動水上部隊は、2020年6月及び2021年2月にEU海上部隊(スペイン海軍)と、2020年7月にはEU海上部隊(スペイン海軍)及び韓国海軍と、同年8月には英海軍と、同年10月にはEU海上部隊(スペイン海軍・空軍及びドイツ海軍)と、同年10月、2021年2月及び3月にはパキスタン海軍と、それぞれ海賊対処共同訓練を実施