コラム

＜VOICE＞女性隊員の活躍

陸上自衛隊第1空挺団団本部中隊（千葉県船橋市）
3等陸曹　橋場麗奈（はしばれいな）

私は、空挺教育隊で実施された第319期基本降下課程を修了し、幼い頃からの念願であった第1空挺団に所属することができました。

男女共同参画社会の促進に伴い、女性自衛官の配置制限が解除されたことを機に、私たち女性が活躍する場面が増えたことを嬉しく思うと同時に、温かく迎えてくださった第1空挺団の隊員の皆様と熱心に指導してくださった空挺教育隊の教官・助教の皆様には感謝しております。

また、空挺隊員としてのスタートラインに立つことができたので、これからは心技体をより一層磨き、『一所懸命』に日々精進していきます。

飛び出し訓練の機内での様子（手前筆者）

海上幕僚監部（東京都新宿区）
3等海佐　髙木明佳（たかきさやか）

艦船・武器課は、艦船の建造や維持整備などを行う部署です。私は潜水艦担当として、建造時の図面や工程のチェック、不具合対応など、技術的な面から艦船を支える仕事をしています。

私は2児の母でもありますが、上司や同僚、家族には非常に助けてもらっています。例えば自衛官の夫は、子供それぞれに半年間ずつ育児休業を取得しました。おかげで私は早期に職場復帰でき、また、当直や出張などで不在の際も安心して任せています。

今の目標は「無理なく働き、より良い艦船を造る」こと。家庭も仕事も大切にしていきたいと思います。

艦船・武器課で勤務する上司・同僚と筆者（中央）

航空自衛隊特別航空輸送隊（北海道千歳市）
1等空尉　佐藤沙緒里（さとうさおり）

私は、内閣総理大臣などの要人輸送を行う政府専用機B-777の空中輸送幹部（いわゆる客室乗務員）として、特別航空輸送隊で勤務しています。要人を目的地まで安全かつ確実に輸送することは、国の外交の一翼を担う、ひいてはわが国の平和と安全に寄与する重要な仕事です。そのため、他のクルーと連携して、安全で快適な空間の提供と定刻どおりの運航ができるよう、日々厳しい訓練に励んでいます。要人の接遇には重圧を感じますが、乗客の方々から頂く笑顔と感謝の言葉は、私に仕事のやりがいを与えてくれます。子供のころからの夢であった仕事に、誇りと生きがいを感じながら勤務しています。

機内食提供訓練中の筆者