Contents

コラム

防衛白書トップ > コラム > <VOICE>警戒監視にあたる固定翼哨戒機搭乗員の声

<VOICE>警戒監視にあたる固定翼哨戒機搭乗員の声

海上自衛隊第3航空隊(神奈川県厚木市)
非音響任務員 3等海曹 本白水(もとしろみず) ななみ

私は、19(平成31)年から、厚木に所在する第3航空隊で非音響任務員としてP-1に搭乗しています。

P-1で実施する任務には様々なものがありますが、その中でも日本周辺海域の警戒監視飛行は毎日実施されるものであり、私も日常的に警戒監視任務に従事しています。

警戒監視を実施するにあたって、「何もない」事ほど嬉しいことはありませんが、千変万化する海上において注目すべき事象がないというのは非常に稀なことでもあります。私の機内での主な役割はレーダーなどによる船舶の識別ですが、P-1が担当する海域の全ての船舶を識別して異状の有無を確認するためには、小さな変化を見逃すことは許されず、飛行中は緊張を強いられることも多くあります。また、機内で搭乗員同士が協力するのはもちろんのこと、米海軍などの諸外国海軍と情報交換をする場合もあるほか、海上保安庁や水産庁などとも緊密に連携しているところです。

飛行任務を終えて着陸するときには、緊張感から解き放たれ心地よい疲労を感じるとともに、微力ながらも日本周辺海域の安定に尽力できたとの達成感が得られ、仕事のやりがいを感じます。日頃からの訓練で実力を磨き、さらに日本の役に立てることほど、今の私にとって嬉しいことはありません。

飛行前点検中の筆者

飛行前点検中の筆者

警戒監視飛行のため早朝に離陸するP-1

警戒監視飛行のため早朝に離陸するP-1

動画アイコンQRコード動画:警戒監視にあたる固定翼哨戒機
URL:https://youtu.be/VHmHSCG5Eww(別ウィンドウ)