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<解説>令和2年度の防衛力整備における宇宙・サイバー・電磁波の領域に関する能力強化

令和2(2020)年度の予算において、防衛大綱及び中期防を踏まえ、宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域における能力の獲得・強化を着実に進めていきます。

宇宙領域については、宇宙空間の安定的利用を確保するため、①宇宙作戦隊の新編などの体制整備、②宇宙状況監視システム・SSA衛星(宇宙設置型光学望遠鏡)の整備、③我が国の人工衛星に対する電磁妨害状況を把握する装置の取得などの取組を進めてまいります。

サイバー領域については、サイバー防衛能力の技術強化を図るため、①サイバー防衛隊の増員などの体制強化、②AIの活用、情報収集装置の整備などサイバーに関する最新技術の活用、③米国防大学などの専門課程への隊員派遣や陸自通信学校及び高等工科学校におけるサイバー教育にかかる体制整備などの高度人材の確保・育成などの事業を行います。

電磁波領域については、電磁波領域の優越を図るため、①電子戦部隊の新編などの体制強化、②スタンド・オフ電子戦機などの装備品の研究開発、③電磁波管理支援技術の研究などの電磁波管理能力の強化、④国際演習への参加など訓練演習及び人材育成といった事業を行うこととしています。

これらの取組を通じて、各領域における能力を獲得・強化し、真に実効的な防衛力の構築を推進していきます。

SSA衛星(イメージ)

SSA衛星(イメージ)

サイバー共通課程の実施(イメージ)

サイバー共通課程の実施(イメージ)

スタンド・オフ電子戦機(イメージ)

スタンド・オフ電子戦機(イメージ)