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<VOICE>わが国の防衛産業を支える製造現場(造船関連企業)からの声

佐世保重工業株式会社 取締役兼専務執行役員 艦艇修繕船事業部長 奥田 清利(おくだ きよとし)

戦略的要衝である佐世保市において海上自衛隊および米海軍の基地に隣接する当社は、佐世保海軍工廠を父祖としております。この伝統と技能を受け継ぎ、修繕事業と機械事業を基盤として創業し、その後、新造船事業を加えることで発展を遂げ、本年(2026年)、創業80周年を迎えます。この間、当時世界最大のタンカー「日章丸」をはじめ、多くの船舶を建造してきました。

一方で、長期化する厳しい造船事業環境の影響を受け、2022年、新造船事業を休止しました。これを契機に事業再構築を進め、修繕事業および機械事業を軸として経営資源の再配分を行いました。とりわけ、長年にわたり「修繕のSSK」と評されてきた修繕事業の実績を踏まえ、同事業を事業再構築の中核と位置づけました。

こうした強みを生かし、当社は自衛艦の高い可動率を支えることが抑止力の向上につながるとの認識のもと、安全保障に貢献する“新たなタイプの造船所”として、地域に密着した防衛産業としての歩みを進めています。

このようななかで、防衛関係予算は増額され、加えて米国における造船業復活に向けた動きも相まって、造船・修繕分野への期待は高まりを見せています。当社はこの追い風を確実に捉え、非効率な施設の近代化を推進するとともに、“全力修繕”を旗印に掲げ、“日本一の修繕ヤード”を目指します。

引き続き、自衛艦の即応性と持続的運用を支える“裏方”として、わが国の安全保障に貢献し続けてまいります。

艦艇から装備品を取り外す様子

艦艇から装備品を取り外す様子