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第III部 防衛目標を実現するための3つのアプローチなど

2 日米に第三国を交えた多国間共同訓練

各自衛隊は、米国のみならず、第三国の参加も得たハイレベルな多国間共同訓練に積極的に取り組んでいる。オーストラリアや欧州諸国の軍隊を交えた訓練を通じ、自衛隊の戦術技量の向上を図るとともに、各国軍隊との連携および相互運用性を高め、わが国の抑止力・対処力を強化している。

1 統合による日米に第三国を交えた多国間共同訓練

自衛隊は、2025年9月、米軍および韓国軍と複数領域における日米韓共同訓練「フリーダム・エッジ25」を行った。本訓練では、海上作戦訓練、航空作戦訓練、後方補給作戦訓練、サイバー攻撃等対処訓練を行い、自衛隊の戦術技量を向上させるとともに、複数領域における日米韓の相互運用性の向上を図った。

「フリーダム・エッジ25」

「フリーダム・エッジ25」

2 各自衛隊の日米に第三国を交えた多国間共同訓練
(1)陸上自衛隊

ア 令和7年度米豪軍との実動演習「サザン・ジャッカルー25」

陸自は、2025年5月から6月にかけて、オーストラリアで行われた米豪軍との実動演習に参加し、オーストラリアの良好な訓練基盤を活用した集結地域の警戒、攻撃戦闘および防御戦闘にかかる一連の戦術行動に関する訓練、実弾射撃訓練などを行い、陸自部隊の作戦遂行能力の向上、米豪軍部隊との連携強化を図った。

イ 令和7年度米豪軍との実動訓練「オリエント・シールド25」

陸自は、2025年9月、米陸軍および豪陸軍それぞれの指揮系統に従い、共同して作戦を実施する際の連携要領を実行動により演練した。

本訓練には、豪部隊が国内での日米共同による実動訓練へ初めて参加し、日米豪の共同戦闘訓練、共同実弾射撃訓練および共同衛生訓練を行ったほか、日豪の共同情報収集訓練、日米の共同基地警備訓練などを実施して、作戦遂行能力の向上を図った。

「オリエント・シールド25」

「オリエント・シールド25」

ウ 日米豪共同指揮所演習(YS-89)

2025年8月から9月にかけて、わが国で行ったYS-89は、日米豪陸軍種による最大規模の指揮所演習である。

本訓練では、陸自、米軍および豪軍が協同して作戦を実施する場合における指揮幕僚活動と日米豪間の調整要領を演練し、日米同盟の抑止力・対処力と、日米豪間の連携を強化した。

(2)海上自衛隊

ア 日米豪情報戦会議「ブルー・スペクトラム25」

海自は、2025年3月、米海軍および豪海軍とサイバー対処に関する情報作戦会議を行い、日米豪情報戦部隊間の連携強化ならびに米海軍および豪海軍情報戦部隊との相互運用性の向上を図った。

イ 日米印豪共同訓練「マラバール2025」

海自は、2025年11月、グアム島および同周辺海空域において米海軍、インド海軍、豪海軍および豪空軍との共同訓練を行った。海自からは、護衛艦「ひゅうが」およびP-1が参加し、対潜戦、対水上戦などの訓練を行い、参加各国との相互運用性の向上を図った。

ウ 米軍主催多国間共同訓練「パシフィック・ヴァンガード25」

海自は、2025年8月から9月にかけて、グアム島周辺において行われた「パシフィック・ヴァンガード25」に参加した。本訓練は、米軍が主催する多国間共同訓練であり、日米豪韓およびニュージーランドの5か国が参加した。本訓練では、海自の護衛艦「いせ」、「すずなみ」、補給艦「おうみ」および潜水艦が、参加国との間で、ミサイル射撃訓練や対水上戦訓練などを実施し、海上自衛隊の戦術技量を向上させるとともに、参加国海軍などとの連携を強化した。

「パシフィック・ヴァンガード25」

「パシフィック・ヴァンガード25」

(3)航空自衛隊

ア 米軍主催訓練「レゾリュート・フォース・パシフィック」

空自は、2025年7月から8月にかけて、米軍主催訓練「レゾリュート・フォース・パシフィック」に参加し、日本周辺空域において日米の戦闘機などによる防空戦闘訓練などを行ったほか、日本国内の自衛隊施設や在日米軍施設・区域において、共同で患者後送訓練などを行い、強固な日米同盟のもと、相互運用性の向上を図った。

イ 武士道ガーディアン25

2025年9月から10月にかけて、日米豪のF-35Aが参加する、日本での初の日米豪共同訓練を行った。

本訓練では、戦闘機などによる防空戦闘訓練や、地上での共同での整備訓練などを行い、相互理解、信頼醸成のほか、日米豪空軍種間の相互運用性の向上を図った。

「武士道ガーディアン25」

「武士道ガーディアン25」

参照3章2節2項(同志国などとの多国間訓練)

動画アイコンQRコード動画:武士道ガーディアン25
URL:https://www.youtube.com/watch?v=LJIONq8lApA