自衛隊は、2025年7月から8月にかけて、米豪主催、カナダ、フィジー、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パプアニューギニア、フィリピン、シンガポール、韓国、タイ、トンガおよび英国の18か国による多国間共同訓練に参加した。本訓練は、海上作戦訓練、水陸両用作戦訓練、宇宙作戦訓練などを共同で実施し、自衛隊の統合運用能力の維持・強化および各国軍との連携・信頼関係の強化を図った。
特に、日豪円滑化協定(RAA)によって、相互の派遣プロセスが迅速化された結果、本訓練では、1,500名を超える過去最大規模の自衛隊員が参加した。また、AUKUS「第2の柱」の取組の一環として行われた海洋無人機システムの水中音響通信にかかる実験演習に初めて参加した。
自衛隊は、2025年4月から5月にかけて、米比主催の多国間共同訓練にオーストラリアと共に参加した。本訓練では、2012年以降、自衛隊はオブザーバーとして参加していたが、2025年度には、初めて艦艇などを派遣し、多国間海上機動の実動訓練や統合防空ミサイル防衛、サイバー攻撃等対処などの専門家交流、人道民生支援などに参加した。
自衛隊は、2025年8月から9月にかけて、米陸軍およびインドネシア陸軍が主催する多国間共同訓練に参加した。本訓練には、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、オランダ、ニュージーランド、シンガポール、韓国および英国が参加している。本訓練は、空挺作戦、水陸両用作戦および戦闘射撃訓練を共同で実施し、自衛隊の戦術技量の向上および各参加国軍との連携を強化した。空挺作戦に関する訓練では、空自による航空機の支援を受け、水陸両用作戦に関する訓練では、海自の輸送艦「おおすみ」と連携した。
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動画:スーパー・ガルーダ・シールド25
URL:https://youtu.be/epv7SB0Wufo?si=Eodk7J4j1Zw_rzc0
陸自および空自は、2025年6月、モンゴルおよび米国主催の多国間訓練に参加した。本訓練は、国連PKOにかかる能力向上を目的とした世界最大級の多国間訓練である。本訓練では、陸自が車列警護や国連指定施設警護などの実動訓練に参加し、空自が航空機の運航支援のために必要な情報を提供して訓練を実施するなど、PKOなどへの派遣に資する各種能力の維持・向上、ノウハウの獲得・蓄積および参加各国との相互理解の促進・信頼関係を強化した。
陸自は、2025年11月、イタリア陸軍主催の多国間空挺演習に参加し、イタリアをはじめ、米国および欧州各国の部隊とともに共同による自由降下に引き続く一連の作戦行動を演練した。本演習は、陸上自衛隊が初めて参加する欧州本土での空挺作戦に関する訓練であり、空挺作戦を共同で実施することで、自衛隊の戦術技量の向上および各参加国軍との連携を強化した。
陸自は、2026年1月、陸上自衛隊が主催する国内で初めてとなる空挺作戦を演練する多国間演習を実施した。本演習は、日米英による空挺降下などを演習するほか、降下後の地上作戦を含む一連の行動を演習するとともに、オブザーバーとしてカナダ、フランス、ドイツ、インドネシア、イタリア、ポーランド、シンガポール、トルコ、マレーシア、スペインの10か国が参加し、インド太平洋地域における同盟国・同志国などとの連携・関係の強化および空挺作戦にかかる戦術技量を向上させた。
英国は、空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を含む空母打撃群を2025年8月から9月にかけて日本に派遣した。その際、海自は、英空母打撃群、米空母打撃群、豪駆逐艦、スペインおよびノルウェーのフリゲート艦などとの共同訓練を行った。また、空自は、英海軍のF-35B戦闘機と共同訓練を行った。
空自は、2025年9月、空自初となる戦闘機の欧州展開を行い、各国との部隊間交流を行った。欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、相互に連関しているとの認識を体現すべく、米国アラスカ、カナダ、英国、ドイツの各基地を訪問し、各国における部隊交流を通じ、相互理解の促進を図った。
参照図表III-3-2(同志国などとの二国間・多国間による主要訓練)、資料61(多国間共同訓練の参加など(2022年度以降))
