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第III部 防衛目標を実現するための3つのアプローチ

3 訓練などを通じた取組

海自は、インド太平洋沿岸国との共同訓練などを通じ戦術技量の向上を図るとともに、インド太平洋地域の平和と安定への寄与、相互理解の増進及び信頼関係の強化に取り組んでいる。

インド太平洋方面派遣(IPD22)では、派遣部隊が、インド太平洋地域の各国海軍などとの共同訓練などを実施するとともに、インド太平洋地域沿岸国の港湾への寄港を行った。

また、派遣海賊対処行動水上部隊及び航空隊は、戦術技量の向上及び各国軍との連携の強化を目的に、ソマリア沖・アデン湾などにおいて、EUなど5

との間で共同訓練を実施している。

こうした共同訓練や寄港を通じたインド太平洋地域沿岸国との連携の強化は、海洋安全保障の維持に寄与するものであり、大きな意義がある。

参照資料58(多国間共同訓練の参加など(2019年度以降))、図表III-3-2-3(自衛隊による寄港・寄航実績(2022年4月~2023年3月))

図表III-3-2-3 自衛隊による寄港・寄航実績(2022年4月~2023年3月)

5 派遣海賊対処行動水上部隊は、2022年6月に米海軍と、同年9月にEU海上部隊(フランス海軍)、同年10月にスペイン海軍及びトルコ海軍と、2023年1、2月にフランス空母打撃群(フランス海軍)及び米海軍(米海軍とは1月9日から14日の間のみ)と、同年2月にパキスタン海軍が主催する多国間共同訓練「AMAN23」において参加国(米海軍、イタリア海軍、フランス海軍など)とそれぞれ共同訓練を実施
派遣海賊対処行動航空隊は2022年11月にEU海上部隊(スペイン空軍)と共同訓練を実施