企業・団体の皆様へ
防衛省・自衛隊は、任務の性格上、精強性を維持する必要があるため、自衛官の大半が「若年定年制」で50代半ばに、また、「任期制」では主に20代で退職します。数多くの隊員が勤務で培った強い責任感、階級に応じた指導力と実行力、更に職務ごとに身につけた高い技術を退職後も様々な分野で発揮し、社会に貢献できるよう活躍の場を求めています。
自衛官の退職年齢について
定年制
世間一般に言う終身雇用制度ですが、自衛隊の精強性を保つため、他の公務員に比べ 定年退職年齢が若く設定されており、その退職年齢は階級により異なります。
階級 | 退職年齢 | |
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幹部 | 将・将補 | 60歳 |
1佐 |
57歳 ※2024年10月1日より「58歳」へ1歳引き上げ |
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2佐・3佐 |
56歳 ※2024年10月1日より「57歳」へ1歳引き上げ |
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1尉・2尉・3尉 |
56歳 |
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准尉 | – | |
曹 | 曹長・1曹 | |
2曹・3曹 |
54歳 ※2024年10月1日より「55歳」へ1歳引き上げ |
※退職する日は上表の満年齢に達した誕生日とされており、年間を通じて退職者が発生します。
任期制
任期を区切って自衛官を任用する制度です。1任期は、陸上自衛隊は2年間(特定技術職域の者は志願により3年間)、海上自衛隊と航空自衛隊は3年間で、2任期以降は各自衛隊ともに2年間です。
1任期満了退職者 | 平均20歳 |
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2任期満了退職者 | 平均22歳 |
※退職する日は任期満了の日とされており、毎年3月と4月に集中して退職者が発生します。
優れた資質と能力を持つ退職自衛官
自衛官は、自らの危険をも顧みず、我が国の平和と独立を守るという、国民から負託された重要な任務を全うするため、日夜真剣に職務と教育訓練に従事しています。
これらの自衛官は、鍛え抜かれた精強さと磨かれた技能に加え、職務遂行と教育訓練によって培われた企画力・協調性・指導力・実行力・責任感などに優れていると高い評価を受けています。
大半の自衛官は、優れた資質と能力を持ちながら、制度上働き盛りで退職します。このため防衛省・自衛隊では、退職予定自衛官に対して、再就職に有効な技能を身につける訓練や、再就職に際しての心構えや必要な知識の教育など、様々な施策を講じています。
これが「就職援護」であり、自衛官が安心して職務に励むとともに、その士気を高め、優れた資質を有する人材を確保するためにも重要なものです。

自衛官が取得している各種資格・免許の例
大型自動車免許 | 無線通信士 | 建設機械整備 |
中型自動車免許 | 無線技術士 | 火薬類保安責任者 |
大型特殊自動車免許 | 特殊無線技術士 | 高圧ガス製造保安責任者 |
けん引免許 | 電気主任技術者 | 危険物取扱者 |
自動車整備士 | 電気工事士 | 保冷保安責任者 |
車両系建設機械運転技能者 | ボイラー技士 | 衛生管理者 |
フォークリフト運転者 | ボイラー整備士 | ホームヘルパー |
クレーン運転士 | 小型ボイラー整備士 | 防火管理者 |
海技士(航海) | ガス溶接技能者 | 行政書士 |
海技士(機関) | 玉掛技能者 | 情報処理技術者 |
小型船舶操縦士 | 土木施工管理技士 | 調理師 |
退職自衛官及び会社上司へのインタビュー
お問い合わせ
詳しくは下記の下記援護センターまでお問い合わせください。
自衛隊鹿児島地方協力本部 鹿児島地域援護センター
- 住所:〒890-8541 鹿児島県鹿児島市東郡元町4番1号 鹿児島第2地方合同庁舎1階
- 電話:099-253-8920(代表)
自衛隊鹿児島地方協力本部 国分駐屯地援護センター
- 住所:〒899-4392 鹿児島県霧島市国分福島2-4-14陸上自衛隊国分駐屯地内
- 電話:0995-46-9216
自衛隊鹿児島地方協力本部 川内駐屯地援護センター
- 住所:〒895-0053 鹿児島県薩摩川内市冷水町539-2陸上自衛隊川内駐屯地内
- 電話:0996-20-3900
海上自衛隊鹿屋航空基地 就職援護室
- 住所:〒893-8510 鹿児島県鹿屋市西原3-11-2
- 電話:0994-43-7385