防大かわら版
防大かわら版vol.176
掲示内容一覧
- 1年間を振り返って
1年間を振り返って
尾堂 学生
自分にとって今年度は最高学年として、そして後期大隊学生長として苦悩しつつも楽しく、学びある一年間でした。
振り返れば4月、今年度の前・中・後期の大隊学生長が中心となって話し合い、その結果学生を主体とした積極的な学生舎運営を目標に、1大隊年度運営方針「1大隊ブランドの確立」を掲げ令和7年度がスタートしました。前期は、「大隊のために何ができるか」を各人が考え居室等のグループで意見を交換して学生舎運営の基盤を確立し、中期は朝礼や昼休み時間等に小隊・中隊での学年を超えた交流・意見交換を通じて大隊の団結強化を図り、そして後期では中期までの取り組みに加えて、各人が理想を持ち、次年度に向けて成長できるよう「凡事徹底、活気ある一大隊」を目標に大隊運営を行いました。
後期では、中期までの施策に加え、次年度に向けて足元を固めるべく、長期勤務学生を中心として服装容儀点検、居寝室の見回り等を実施し規律意識の向上を図るとともに、学生間の交流を継続して活気ある大隊運営への参加意識の向上を図りました。
大隊の運営と並行して、棒倒し等の競技会に向けての練成及び日々の学生舎生活において、時には意見をぶつけ合い、時には解決策を見出すため何時間も話し合うこともありました。これらの経験を通じて、長としての責任感、多くの意見を取りまとめる難しさ、支えてくれる同期達のありがたみを身をもって学ぶことができました。
最後に、一年間愛情をもってご指導してくださった指導教官の方々、至らない点がありながらも信じてついてきてくれた下級生、本当に感謝しています。
そして責任感を持って大隊運営に携わってくれた70期の同期、本当にありがとう。防大での努力、経験は今後の糧となると信じてそれぞれの道で頑張ろう。

井村 学生
今年度は、志を遂げるという意味である「遂志」を年間運営方針として掲げて4学年が主体となって2大隊を運営してきました。学生隊は今期で4大隊制が最後となり、来年度からは5大隊制になるということで、学生隊の運営にも大きな変革が求められました。73年間に渡って紡がれてきた伝統を取捨選択し、良いものは継続を、悪いものは根絶をすることが防大生活最後の1年を通して取り組んでいくべき使命であると考えて過ごしてきました。
伝統の善し悪しを考察するにあたり、「防衛大学校学生」とは何者で、社会的な役割は何であるのかを考える機会が多かったように思います。言葉にしてしまえば、「幹部自衛官となるべき者であり、全力を尽くして学業に励むことを生業としている」と書くことが出来ますが、どのような形で行動に落とし込むことが出来るかは各学生の考え方や裁量によるところが大きいのが現状です。それ故に、前動続行を好む者や改革を好む者といった多種多様な考えを持っている学生に対して、「理想の幹部自衛官たるためにはどうあるべきか」と問い続けることは中々厳しいことでした。
時代によって変わる幹部自衛官像を各人で描き、理想像を追い求めて日々精進していく、そういった学生の姿を実現するにはどうしたらよいか、そんなことを年度を通して考えて続けました。そのような中、私は前期・中期は競技会責任者として、後期は大隊学生長としてリーダシップを発揮する機会に恵まれました。その中で感じたことは、なんでも一生懸命やってみれば、成功の可否にかかわらず、その行動がいつか自分を助けてくれるということです。長をする上で大事なことは、いかに周囲を巻き込むことができるかです。1人で成し遂げられることは微々たるものに過ぎません。しかし、その小さなことを積み上げることで組織を動かすことが出来ます。やってやると自分を奮い立たせて熱意を発信してみると、その熱意に応えてくれる人が必ずいる。そして、その熱意が集まれば大きいことを成し遂げることが出来る。そんなことを痛感した勤務でした。
今となっても「理想の幹部自衛官たるためにはどうあるべきか」に対する明確な答えはありません。だからこそ、考え続け、自分が正しいと思う行いを発信していくことが大切だと考えます。1人でも多くの学生が理想を追い求めて生活してくれたならば、私のやってきた行動に意味はあったのかなと思えます。
私ひとりでは為し得なかった経験を多くさせていただき、大きく成長することが出来たと実感しています。これまで支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。


大矢 学生
今年度の第3大隊は、大きな夢を抱き実現に向け挑戦してきました。その夢は「3大隊の学生が他大隊を圧倒できる人材に成長させる」ことでした。圧倒するのは競技会だけではありません。圧倒的な「人格者」をも輩出する挑戦です。それを踏まえて3大隊では、年間運営方針を「3大隊ブランド」としました。4学年は幹部候補生学校で、3学年以下は次の学年に進級した時に3大隊出身という誇りを胸に、仲間を導けるリーダーになれるようこの運営方針を定めました。
前期は、植松学生を筆頭に運営方針「防大生としての誇り」としました。前期という忙しい期間の中で規律と防大生とはなんたるかを大隊員に浸透させ、1年間を決める基盤づくりを見事に成し遂げてくれました。また各競技会でもすべて大隊優勝を勝ち取ってくれました。
中期は、柿元学生を筆頭に運営方針「3大隊員としてのプライド」としました。、前期で育まれた「防大生としての誇り」を踏まえ、3大隊への帰属意識を醸成してくれました。大隊内でボランティアをやるなどし、3大隊が一丸となり絆を深め、互いを助け合うような大隊に成長させてくれました。
後期は、私が先頭となり運営方針を「主体性」としました。前中期で防大生として、かつ3大隊員として成長した先にあるのは、主体性を持った人材に成長することであると考えました。このように様々な施策を行う中で、問題解決能力や思考力が身についたと思います。また強固な人間関係の構築と人間力の醸成を念頭に、圧倒する人材の育成をしました。この1年を通して3大隊は多くの壁を乗り越え、切磋琢磨し合い防大生のあるべき姿を模索しながら成長してきました。
私は、この1年間の様々な出来事や勤務を通じて3大隊員はもれなく胸を張って次のステージで活躍のできる人材に成長したと確信しています。最後にこれまで支えてくれた同期、後輩、指導教官の皆様方、また地域の皆様や支援いただいている皆様には日頃よりご支援賜りましたことに感謝申し上げます。我々70期は「3大隊ブランド」を胸に秘め、それぞれの道へ旅立ちます。


山口 学生
昨年3月、令和7年度の第4大隊学生長(前期・中期・後期)が決定し、私は後期の大隊学生長として勤務することとなりました。どのような大隊にしたいかを前期及び中期の大隊学生長と議論し、4大隊の最終目標を「年度最優秀大隊の獲得」と定めるとともに、年度終了時には4大隊の全員が「4大隊で良かった」と思えるような大隊にしようと決意しました。
そして迎えた令和7年度、前期は4大隊綱領委員長として、あるべき姿の確立及び理想像の追求を主眼に「人として」を方針に学生の内面に働きかけ勤務しました。
後期は4大隊学生長として「強成(強い組織に成る)」を方針に勤務しました。特に、組織力強化のために一人ひとりが考え、判断し、行動する主体性を追求しました。私見ではあるものの、年度終了を迎えるにあたり4大隊の全員が「4大隊で良かった」と思えるような大隊になったと感じています。
最後に、多くの経験を通して成長させてくれた防衛大学校に、そして同期をはじめとする下級生や指導教官を含めた4大隊に感謝しています。この感謝の気持ちを胸に、今後さらに成長し、お世話になった方々に恩返しできるよう精進することを誓い、結びとさせていただきます。

