防大かわら版
防大かわら版vol.179
掲示内容一覧
- 月例観閲式訓練所感
- 入校所感(入校3ヶ月が過ぎて)
月例観閲式訓練所感
竹内 学生
防衛大学校学生隊は、6月10日に久澤洋防衛大学校副校長を観閲官に迎え、令和8年度第1回月例観閲式訓練を実施しました。防衛大学校では学生隊の教練の練度維持及び進歩向上を目的として、年に4回の月例観閲式訓練が行われ、学生はそれに向けて日々練成しています。
今回の月例観閲式訓練は、今年度から導入された「5大隊制」の下で実施された初の訓練であり、学生隊として大きな節目となるものでした。私は、学生隊パレード責任者として全般を統括する中で、新体制に移行した学生隊がまとまり始めている手応えを感じました。また、今回の訓練から4月に入校した1学年の学生が初めて観閲隊に加わり、上級生と同じ隊列の中、停止間及び行進間の観閲訓練を行いました。全学生が各々の責任を果たそうとする姿勢が随所に見られ、防衛大学校の伝統を継承する意義のある訓練になったと思います。
一方で、号令や挙動の一致、隊列の整頓などに課題が残りました。今後は各大隊パレード責任者との連携をより一層強化し、学生隊の練度向上及び円滑な運営に努めるとともに、防衛大学校の学生として更なる威容を示すことができるよう、学生隊の育成に尽力していく所存です。


入校所感(入校3ヶ月が過ぎて)
明石 学生
防衛大学校に入校してからの3か月は私にとって非常に内容の濃い3か月でした。この間に、同期との出会い、学生隊としての融和団結、新たな分野の勉強など挙げればきりがないほど多くの経験をしました。特に学生舎生活は自分にとって全く新しい経験であり、清掃やアイロン掛け、集団生活する上での守らなければならない規則や統制事項、マナーといった今までとは異なる生活に最初は戸惑いました。しかし、そのような生活の中で心の支えになったのが同期の存在です。時には成功の喜びを分かち合い、時には失敗をして励まし合い、時には他愛のない会話に花を咲かせ、時には意見の相違で衝突をする。そのような信頼できる存在の同期のおかげで最初の3か月を乗り越えられたのだと感じています。また、上級生は未熟な私たちに根気強く向き合い、日々の生活で悩んだ時には、親身になって話を聞いてくれるなど、厳しくも温かい指導をしてくれます。そのおかげで私たちは毎日全力で生活することができています。
防衛大学校は厳しい環境ですが、共に努力する同期、防大生としての理想を示してくれる上級生、幹部自衛官になるための教育をしてくれる指導教官のおかげで成長できています。これからも防衛大学校での生活、教育・訓練に全力で取り組み、日本や隊員を守ることのできる幹部自衛官になるために日々精進して参ります。


渡辺 学生
私は4月1日の朝、家族に見送られながら防衛大学校に着校しました。着校後74期生の代表学生として入校式で服務の宣誓を行うことを伝えられ、強い緊張感と責任感の中で、これまでの人生で最も長いと感じる5日間を過ごしました。
入校後は、学生舎生活で入校式の宣誓以上の緊張を感じることはないだろうと考えていました。しかし実際は、日々の生活や訓練、授業に励みつつ様々な任務を与えられたり、指示を受けたりするなど非常に忙しく、張り詰めた生活が待っていました。
こうした多忙な生活の中で、ここでしか得ることのできない力が身についてきたと感じています。上級生からの指導の意味を自身で考え、組織行動の必要性と、その重要性について学ぶことになりました。また、高校生活の頃からは考えられない程迅速な行動ができるようになりました。
日々の緊張感ある生活の中で行動を共にする同期は、これからの4年間の中で一生の宝となるほど大切なものになることを確信しています。そして、現在は隊歌競技会の演練で忙しい生活を送っていますが、同期とともに優勝を目指し、毎日練成に励んでいます。
まずは目の前の目標に向かって全力で取り組むとともに、将来は幹部自衛官として国防の重責を担うことができるよう、同期と共に切磋琢磨し、入校当初の初心を忘れることなく日々精進していく所存です。


日吉 学生
期待と不安に満ちた4月1日、私たち本科74期学生はここ防衛大学校に着校しました。
入校してからの3ヵ月は、想像していた以上に濃く、充実した毎日でした。慣れない生活の中で奮闘する日々は試行錯誤の連続でしたが、同期と支え合いながら少しずつ、着実に成長していることを実感できるのは、何にも代えがたい喜びです。
私が防衛大学校に入校して一番良かったと思うところは、高い志や広い視野を持った方々と接することができる点です。上級生や指導教官の方々からのお話を伺う中で、達観した考え方に感銘を受けることが多く、毎日が刺激的です。特に印象深かった言葉が、私が高校3年生の時に参加したオープンキャンパスの際に副校長がおっしゃっていた、「自衛隊は刀を抜かないために刀を磨き続けてきた」というものです。このお言葉に感銘を受け、私自身も防衛大学校に身を置き、自身を磨き続けたいと強く感じたことが、私が本校受験を決意したきっかけでした。同期と話している際にも、私自身にはなかった、多様な価値観や考え方に触れることができ、より広い視野で物事を考えられるようになったと感じています。
日々の生活にも少しずつ慣れてきた一方で、自身の未熟さを痛感する場面も少なくはありません。これからも慢心することなく、目の前の一つ一つのことを確実にこなしながら、上級生の方々や同期から様々なことを吸収し、防大生としてさらに成長していきたいです。


松下 学生
入校前の私にとって、防衛大学校への進学は非常に高い壁の向こうにある存在でした。だからこそ、入校が決まったときの喜びは大きく、防衛大学校での生活に強い期待を抱いていました。しかし、そこで待っていたのは楽しい大学生活ではなく、規律と責任が求められる毎日でした。朝の起床から始まる規則正しい生活や上級生の指導のもとで過ごす日々は、それまでの生活とは大きく異なり新たな環境に戸惑うことが多々ありました。防大での上下関係は、高校までの「先輩・後輩」とは違い、「上司と部下」のような関係に感じています。今まで私は挨拶に関して、特に意識することなく流していましたが、防衛大学校では相手や要領が決まっており、今までの挨拶はここの一日分にも満たなかったのではないかと感じています。当たり前のことを当たり前に求められるこの環境は、自分を大きく成長させてくれている大切な場所だと感じています。
また、そのような環境の中で心の支えとなっているのが同期の存在です。防衛大学校での生活は決して楽ではありません。しかし、苦しいときに周りを見ると、同じように悩みながらも前に進む同期がいます。そのような同期の姿を見るたびに自分も頑張ろうと思うことができます。すぐ隣で必死についていこうとする同期の存在が、今の私の大きな心の支えとなっています。
また、私が入校して特に驚いたことは、学生隊の運営を学生自身が担っていることです。一般の大学では学生がここまで大きな責任を持って組織を運営することはほとんどありません。しかし、防衛大学校では4学年を中心に学生が主体となって学生隊を運営しており、その姿から強い責任感とリーダーシップを感じています。将来幹部自衛官となるために必要な統率力や判断力、責任感は、卒業後に突然身につくものではなく、このような学生隊での生活や経験を通して培われていくのだと感じています。上級生の姿勢や行動から学ぶことは多く、その経験は貴重なものです。
入校してまだ日は浅いですが、同期との絆を大切にしながら、日々の学業や訓練に真摯に取り組み、幹部自衛官としてふさわしい人間を目指していきたいです。


清水 学生
令和8年4月1日、これまでとはかけ離れた生活と新しい出会いに不安と期待の中、父に見送られ防衛大学校の門をくぐりました。
想像していたとおり、学生舎生活は分刻みのスケジュールであり、また、幹部自衛官となるべき者として、自主自律に留意する必要がありました。最初は、自身のやるべきこと及びそのやり方も分からず、戸惑う暇さえないほどの忙しさでした。その中において、時に厳しくも愛のある教えをしてくれる上級生の存在は、私に目指すべき防大生像を示してくれました。その甲斐もあって、日々、作業の効率や質が向上し、それを上級生に褒められた時は、自分自身の成長を感じることができました。
また、幹部自衛官を目指すという同じ目標を持ち、苦楽を共にする同期とは、深い絆が芽生え、現在、大詰めを迎えている隊歌コンクールの練成においても、同期の団結を全身で感じています。
同期とともに全力で走り抜けたこの3ヶ月間は、人生で最も充実し、自身の成長を実感する期間であったと思います。家族、上級生及び同期の恩に報いるため、人間力の研鑽に努め、将来、日本の平和と発展に寄与できるような人材になれるよう精進していきます。

