裏庭を飾るこの池は、「一心池」と称されています。
名前の由来については、諸説があり今となっては確かめるすべもありませんが、 そのなかにこのような話が残っています。
『この地に赴任された東郷平八郎中将は、園芸を趣味としておられた。
ある日、狩猟で立ち寄った市内田中の山本宗平氏宅で、改修中の庭の一心池をご覧になり、さらに、庭師橋本吉蔵氏から
「一心池とは、心という字形を表した池に一文字の橋を架ける手法で、中国の禅の思想を含み、極楽浄土や神仙境を遥かに遠く隔てた大海を意味する。」
との説明を受け痛く感動され、官邸にこの池を取り入れることを決められた。』
朝な夕なに庭を眺められ、静かに風雲急を告げる日露の情勢に国の将来を想い、心を養っておられたのでしょう。
日本海海戦の秘策はこのときに成るとも伝えられています。










