再就職の事例

 毎年、数多くの退職自衛官が全国の企業・地方公共団体等に再就職し、新天地でその資質と能力をいかんなく発揮しています。

 ここで、現在さまざまな業種・職種において活躍中の退職自衛官の方々からのコメントをご紹介しましょう。

小梅三津男
小梅 三津男
・退職時階級 : 1等海佐
・現役時特技 : 艦艇用兵
・勤務先 : 東京理科大学
・現在の業種 : 事務
・現在の職種 : 監査

再就職について

現役時の主な職務内容

  艦艇用兵幹部として主に護衛艦等で勤務し、護衛艦の艦長を2回経験した後、砕氷艦(南極観測船)「しらせ」艦長として南極地域観測支援にも従事しました。
 艦艇勤務の他に海上幕僚監部や総監部等の陸上部隊での勤務もしましたが、今の仕事に関係のある職務としては、佐世保教育隊司令や幹部学校企画部長など、教育部隊でも勤務しました。

現在の職務内容

  東京理科大学の監査室長をしています。監査室は理事長直属の組織で、法人全体の業務の内部監査や教員を対象とした研究費の内部監査等を担当しています。

自衛隊で培ったこと

  約35年の海上自衛隊勤務を通じて、指揮官に求められるリーダーシップや適切に情勢を判断して目標を達成するための論理的な考え方など、たくさんのことを学びました。
 余談ですが、幼い頃、船乗りになって七つの海を渡りたいという夢を持っていました。遠洋航海や海外派遣訓練で世界の海を航海し、最後にはしらせ艦長として南極を訪れ、かけがえのない経験をすることができました。また、自衛官はもちろんのこと自衛官以外にも多くの人達と出会い、つながりを持つことができ、海上自衛隊に心から感謝しています。