再就職の事例

 毎年、数多くの退職自衛官が全国の企業・地方公共団体等に再就職し、新天地でその資質と能力をいかんなく発揮しています。

 ここで、現在さまざまな業種・職種において活躍中の退職自衛官の方々からのコメントをご紹介しましょう。

柴田 有三
柴田 有三
・退職時階級 : 海将補
・現役時特技 : 航空用兵
・勤務先:
  阪和興業株式会社
・現在の業種 : 管理業務
・現在の職種:
  国内外事業所の
  人材育成・教育支援等

再就職について

現役時の主な職務内容

搭乗員勤務:P-3C機長、部隊指揮官として勤務(厚木、八戸、下総、那覇)
地上勤務:PACFLT連絡官(ハワイ)、CENTCOM首席連絡官(フロリダ)
     地方協力本部長(徳島)、教育隊司令(横須賀)等を経験しました。

現在の職務内容

 平成27年12月に定年退官し、総合商社阪和興業(株)に採用されました。会社では鋼材の加工・流通を担う国内外事業所のバックアップを実施する社長直轄の部署、スチールサービス事業推進チームに配置されました。各事業所の円滑な運営に寄与することを任務とし昨年は海外事業所3か国を6回訪問、国内は東名阪関連事業所を巡回しながら安全管理、方針管理、人材育成・教育等に係る助言、提言を実施しました。

自衛隊で培ったこと

  異業種でのゼロからのスタートであり、新たな気持ちで臨みましたが、33年間の海上自衛隊勤務で得られた経験・知識が上記業務を始め会社としての本業部門にも役に立ち、改めて海上自衛隊の教育体系(幹部・准曹士)の素晴らしさを認識しています。特に躾教育に係る基本事項や作戦要務の考え方等は人材育成や組織運営に直結しています。後輩の皆様には海上自衛隊に在籍した誇りを抱きつつも、謙虚な気持ちを忘れず新たなステージにチャレンジしていただきたいと思います。