ご挨拶
司令官方針
精強な搭乗員の育成
・基本の徹底
・変化への適合
・士気高く
司令官挨拶

いつも海上自衛隊教育航空集団のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、昨年来のロシアによるウクライナ侵略、中国の対外的な姿勢や軍事動向、北朝鮮による度重なるミサイル発射など、国際情勢は混迷の度合いを増し、我が国を取り巻く安全保障環境は、冷戦後、最も厳しいと言っても過言ではありません。こうした中で、昨年12月16日に、我が国の安全保障に関する3文書の改定が行われました。海上自衛隊が創設以来掲げてきた「精強・即応」の真価が今ほど問われている時代はありません。また、戦後、最も厳しく複雑な時代に対応すべく、今後10年で海上自衛隊の姿かたちは、これまでとは大きく変わる可能性があります。
教育航空集団は、今年もまた、こうした時代に活躍できる「精強な搭乗員の育成」に努めて参ります。ここでいう精強な搭乗員とは、高い飛行技能はもとより、強靭な精神力、そして、どのような環境下にあっても上位指揮官の目標を達成するために、自ら考え行動できる思考力と実行力をもって任務を達成し、帰還できる搭乗員のことです。我々は、3文書に書かれた安全保障環境の変化を、これまで以上に意識しつつ、学生の教育をしっかりと行って参りたいと思います。一方で、教育の在り方も変化への適合が求められます。コロナ禍中における高校や大学の教育環境は、以前とは大きく異なっています。また、将来の航空機や装備品は、先端技術の導入によってますます高度化、複雑化が予想され、AIとの共存も視野に入れる必要があるでしょう。我々は、新たな時代に適合できるよう「変えるべきもの」と「変えてはならないもの」をしっかりと見極め、教育の更なる充実に努めて参りたいと思います。
そして、学生には、引き続き、「搭乗員としての基本を習得すること」、「将来の変化に適合できる柔軟性を養うこと」、「常に高い士気を維持すること」の3つを期待しています。そして、ウィングマークを胸に教育航空集団を巣立つ学生達には、厳しい安全保障環境の中でも精強な搭乗員として部隊の中核として活躍し、海上自衛隊の「精強・即応」を支えてくれることを心から願っています。
皆様におかれましては、引き続き、海上自衛隊教育航空集団隷下の各部隊に対しますご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
第47代教育航空集団司令官 海将 大町 克士
先任伍長挨拶

令和3年7月1日、第8代教育航空集団先任伍長に就任した福井です。
教育航空集団先任伍長は、教育航空集団司令官から命を受け、海曹士隊員のまとめ役として、司令官を直接補佐する役職です。教育航空集団隷下部隊は、下総航空基地
(千葉県)、徳島航空基地 (徳島県)、 小月航空基地(山口県)、鹿屋航空基地 (鹿児島県)に展開しており、私は各航空基地に所属する隷下部隊の先任伍長を統括、連携し服務(規律・風紀・躾)全般の指導教育を実施するとともに、曹士隊員の活気みなぎる勤務環境の向上を目指しております。
以上のことを通じて、隊員の規律・風紀の維持及び士気の高揚を推進し、教育航空集団の任務である「精強な搭乗員の育成」に努めます。今後とも、国民の皆様の負託に答えるべく任務に邁進して参りますので、引き続きご理解とご支援を宜しくお願いいたします。