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<VOICE>次期戦闘機開発着手

三菱重工業株式会社 航空機・飛昇体事業部
次期戦闘機プログラムオフィス長 杉本 晃(すぎもと あきら)

当社は陸海空の幅広い防衛装備品について生産・技術基盤の一翼を担ってまいりました。このうち航空自衛隊の戦闘機については愛知県小牧南工場を中心に、開発や製造、修理等の事業を行っています。

2020年10月、当社はF-2戦闘機の後継機(F-X)を開発する「次期戦闘機(その1)」契約を防衛省より受注しました。今日の戦闘機の任務や機能は多様であり、極めて高度なインテグレーションが必要となるため、国内防衛装備品メーカの知見を結集すべく、当社含め国内メーカ8社のエンジニアからなるオールジャパン体制の「次期戦闘機エンジニアリングチーム(FXET:F-X Engineering Team)」を組織して開発作業を行っています。2020年12月のチーム発足式典では、防衛省や国内防衛装備品メーカから多数のご参加を頂くなか、戦闘機としてはF-2以来約30年ぶりとなる開発にあたり固い結束と強い覚悟を誓い合いました。

現在は開発作業の初期にあたる構想設計が本格化しています。F-Xには、これまで我が国が獲得した先端技術や知見の全てを投入するとともに、長期にわたる運用中も、その有効性を保つため優れた技術を逐次取り込める戦闘機とすべく、開発の成功にむけてオールジャパンで活動してまいります。

FXET発足式典の様子

FXET発足式典の様子