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<VOICE>国内外の大学院などで学ぶ自衛官の声

横浜国立大学 都市イノベーション学府(神奈川県横浜市)
2等陸尉 喜納 啓(きな さとし)

私は、陸上自衛隊幹部候補生学校を卒業後、数年の部隊勤務を経た後、国内大学院研修生として希望して横浜国立大学の大学院に進学しました。修士課程を修了した現在は、博士課程に在籍し、「首都直下地震における救助活動」に関する研究に取り組んでおります。現時点で、私を含め十数名の陸上自衛隊の幹部自衛官が国内外の大学院で学んでおり、技術系幹部として備えるべき問題解決の思考能力を養成しております。研修終了後は、防衛装備品の研究開発などの場面において、研究で培った「問題発見・解決能力」を発揮していきたいと考えております。

研究データ分析中の筆者

研究データ分析中の筆者

Georgetown University School of Foreign Service(アメリカ合衆国)
3等海佐 岡田 航(おかだ わたる)(現所属:海上自衛隊幹部学校)

私は、19(令和元)年9月から2年間の予定で、ワシントンDCに所在するジョージタウン大学外交大学院で外交政策・国際関係の勉学に励んでいます。授業では、学者に加えて国務省、国防総省の現役職員等も教鞭をとっており、人権問題や開発から軍事に至る、国際社会が直面しているあらゆる問題を、多様な国籍、社会経験を持つ学生が多角的な視点から熱のこもった議論をしています。

卒業後は各国政府機関、国連機関や国際NGO等において国際平和に尽力するという高い志を持つ仲間とともに切磋琢磨して学問に励み、帰国後にはわが国の防衛、国際社会の安定に貢献していきたいと思います。

ジョージタウン大学入校中の筆者

ジョージタウン大学入校中の筆者

大韓民国合同軍事大学校(韓国)
3等空佐 永吉 健志(ながよし たけし)(現所属:航空幕僚監部運用支援・情報部)

私は、19(平成31)年1月から1年間、大韓民国合同軍事大学校において合同基本正規課程を履修しました。同課程の履修者には、韓国軍将校303名に加え29か国53名の留学生が含まれており、韓国軍将校だけではなく各国の将校とも交流しながら、将来の指揮官・幕僚として必要な知識及び能力を涵養することできました。また、卒業に際しては、各国空軍・航空自衛隊留学生14名中における成績最優秀者及び研究論文最優秀者となり、それぞれに授与される合同軍事大学校総長賞を受賞することができました。本留学で結んだ絆を大切にし、今後は両国間の架け橋となれたら幸いです。

卒業式で合同軍事大学校総長賞を受賞する筆者(左から3番目)

卒業式で合同軍事大学校総長賞を受賞する筆者
(左から3番目)