Contents

コラム

防衛白書トップ > コラム > <VOICE>第一線救護衛生員の認定を受けて(高柳曹長) 第一線救護衛生員集合教育初年度教育主任を終えて(小岩井3佐)

<VOICE>第一線救護衛生員の認定を受けて(高柳曹長)

陸上自衛隊衛生学校(東京都世田谷区)
陸曹長 高柳 悦史(たかやなぎ えつし)

第一線救護衛生員は特定の条件下で輪状甲状靭帯切開等の緊急救命行為を行い、第一線において負傷した隊員の救命率を向上させるのが使命です。

訓練内容は、米軍等が採用しているガイドラインも参考としており実戦的かつやりがいのある充実したものでした。最終試験は特に緊張しましたが、臨場感のある環境下で負傷者を模したシミュレーターから症状を読み取り、何ができるか自ら考え、実際に使用する衛生資材を駆使して最善を尽くした結果、無事に認定を受けることができました。

今後は第一線救護衛生員の一員となった重責を自覚し、日々研鑽するとともに後進の教育に携わっていく所存です。

緊急救命行為訓練中の筆者(高柳陸曹長)

緊急救命行為訓練中の筆者(高柳陸曹長)

<VOICE>第一線救護衛生員集合教育初年度教育主任を終えて(小岩井3佐)

陸上自衛隊衛生学校(東京都世田谷区)
教官 3等陸佐 小岩井 和樹(こいわい かずき)

第一線救護衛生員の誕生は自衛隊衛生にとって、「真に救える衛生」への変革の第一歩です。

人体に侵襲的な処置(※)を行うためには、高度な知識、技能が要求されます。ゆえに専門知識を教え、心理的・環境的に大きな負荷を伴うリアリティを追求した訓練に取り組ませることで、極限の状況でも適確な処置ができることを目指しました。初年度に集合教育で養成した第一線救護衛生員は、大変熱心に修学し、信頼に足る識能を修得しました。皆を誇りに思います。

今後とも実効性ある衛生支援態勢・体制の確立に寄与して行きたいと思います。

※切開や針を刺すなど人体に影響を及ぼし得る、治療を目的とした外的な行為

第一線救護衛生員認定試験の補助官を務める筆者(小岩井3等陸佐)

第一線救護衛生員認定試験の補助官を務める筆者
(小岩井3等陸佐)