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<VOICE>ASEAN設立50周年記念国際観艦式に参加して

護衛艦「おおなみ」(横須賀)
艦長 2等海佐 奥村 博隆(おくむら ひろたか)

私は、護衛艦「おおなみ」艦長として乗員約180名、搭載航空機1機とともに、平成29年11月にタイ王国のパタヤで実施されたASEAN設立50周年記念国際観艦式に参加しました。参加にあたっては、海上自衛隊の精強さを参加各国に示すべく「小さくても国の代表」という言葉のもと乗員一同一致団結し、国際観艦式及び関連行事に臨みました。

最も印象深い行事は、タイの11月は乾季であるにもかかわらず、急激なスコールにより道路が膝下まで水没するほどの悪条件下で実施された市中パレードです。行進が始まるころには、雨も止み、観閲台の前の水は引きましたが、行進出発場所の状況はよくならず、多くの国は、足元を気にしながら行進をしていました。その中、我が「おおなみ」の乗員は整斉と行進、観閲官に対し堂々と敬礼を行い、タイ国民及び各国から賞賛の声を頂きました。

市中パレードのほか、観艦式における登舷礼等、日本の代表として斉一な部隊行動を行い、海上自衛隊の精強さを公式の場で示したことで、ASEAN諸国並びにアメリカ、オーストラリア等の友好国からの信頼を深めることができたと感じており、乗員一同を誇りに思うとともに感謝しています。

入港歓迎行事における筆者(右から2人目)

入港歓迎行事における筆者(右から2人目)

観閲官に敬礼中の筆者(右端)

観閲官に敬礼中の筆者(右端)