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<VOICE>英国主催国際航空ショー(RIAT)に参加して

第1輸送航空隊飛行群第404飛行隊(愛知県小牧市)
1等空尉 重岡 悠(しげおか ゆう)

私は、17(平成29)年7月に英国フェアフォード空軍基地で開催された“RIAT(リアット)※”と呼ばれる世界最大級のエアショーに、KC-767の搭乗員として参加しました。RIATは26カ国からの軍隊や世界の航空機メーカーが参加するエアショーであり、計246機の航空機が展示されました。その中で、航空自衛隊KC-767の地上展示は、一般の来場者や軍関係者など多くの方が列をなして訪れるほど注目され、機内に展示していた航空自衛隊に関する説明パネルを熱心に見る来場者の姿からは、航空自衛隊への関心の高さを感じることができました。また地上展示に併せて、各基地の隊員で結成した祇園太鼓部による太鼓演舞の披露を連日数回に分けて行ったところ、毎回大勢の観衆が演舞する隊員達を取り囲み、中にはリピーターやアンコールの声を上げる人達も出るほどに、演舞は終始大盛況でした。そして私が驚いたことは、英国の方々だけでなく、日本からもこのエアショーを観るためだけに英国まで足を運んで来る方が予想以上に多かったことです。このように国内外の様々な方から関心を持たれている国際的なエアショーに搭乗員として参加し、航空自衛隊の存在をアピールするとともに、その役割について理解を深める活動に携われたことは、有意義でかけがえのない経験になりました。このような名誉ある機会に恵まれたことを誇りに感じるとともに、機会があれば是非また参加したいと思います。

※RIAT=Royal International Air Tattoo

RIATにおいて太鼓演舞を披露する空自隊員

RIATにおいて太鼓演舞を披露する空自隊員