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<VOICE>東シナ海における24時間態勢での警戒監視(護衛艦乗員)

護衛艦「あぶくま」(呉)
先任伍長 海曹長 内藤 英治(ないとう えいじ)

我々、護衛艦などで勤務する者は、東シナ海における外国軍艦などの警戒監視のため、交代で24時間の勤務を行っており、私は先任伍長として艦内の規律や風紀の維持、団結の強化にあたっています。

長期間、「艦艇」という閉ざされた空間において勤務するにあたり、モチベーションの維持、ストレスの軽減、メンタルヘルスの確保は容易ではありません。常に気を配っていることは、挨拶と声掛けです。挨拶は「人間関係の潤滑油」であり、意思疎通や信頼関係を築くための近道です。また、声掛けによって隊員の顔色や健康状態の変化に気付くことが重要だと考えています。加えて若い隊員には特に目をかけるようにしています。各人の性格はもちろんのこと、趣味、悩み事、家族構成も含めて把握し、いつでも話ができるようにしています。ただ、若い彼等と話していると私自身が気付いていないことを教えられることもよくあり、反省、勉強の毎日です。

洋上の厳しい環境ではありますが、任務の合間に適度に休養できる日を設定し、様々なイベントを通じ、幹部から若年隊員に至る乗員間のコミュニケーションを図りつつ、勤務に励んでいきます。

艦内の食堂にて部下隊員に指導する筆者

艦内の食堂にて部下隊員に指導する筆者

艦内の食堂にて部下隊員と交流を深める筆者(右端)

艦内の食堂にて部下隊員と交流を深める筆者(右端)