防衛装備庁 航空装備研究所 副室長 松井 弘樹(まつい ひろき)
安全保障環境がますます厳しくなるなか、先端技術を活用し、優れた装備品を実現していく必要性が日々高まっています。防衛装備庁では、諸外国の一歩、あるいは二歩先を行く装備品の実現を目指して多くの研究職技官が研究開発業務に取り組んでいます。
装備品の研究開発には、機械、電気・電子、情報、化学等の幅広い技術が関係することから、様々な技術分野の専門家が協力して取り組むことが不可欠です。私自身は、大学で航空宇宙工学を学んだ後、子供のころからの憧れだった航空機開発に最も深く携われる研究職技官として勤務しています。
これまでに、P-1哨戒機やSH-60L回転翼機の開発に参画してきたほか、研究職技官としての技術的な知識を活かし、本庁技術戦略部において研究開発の予算のとりまとめなどの行政事務にも携わりました。こうした経験を活かし、現在は、航空装備研究所において極超音速誘導弾など、先端的で政策的にも重要な誘導弾の実現に向けた研究事業を担当しています。
研究職技官は、装備品の設計や製造を担う企業と、装備品を実際に運用する自衛隊の懸け橋となる存在であり、技術者と運用者、両方の視点を踏まえて、真に我が国の防衛に必要な技術や装備品を実現していく責任を果たすべく、日々、最新技術のみならず、世界の軍事情勢等の幅広い知識の習得に努めています。

極超音速誘導弾の設計に関する議論の様子(筆者は左から2人目)